。。。。。。
あるとき、見るからにそういう人(高級娼婦)たちが身につけるような
毛皮を着た女性が、ひとりで席に座っていました。
ウェイター同士で、「あの人、どう思う?」 「絶対そうだよ、間違いない」と
何度も確認しあい、思い切って声をかけました。
すると その女性は、「私は人と待ち合わせをしているの!」と ハッキリと答えたのです。
一瞬ひるみましたが、私を含めウェイターたちで、「ここはあなたのいる場所ではないですから」と、
なんとか バーから出て行ってもらおうとしました。
そうして揉めているときに、「ハイ、ハニー!」と呼びかける声がしたのです。
振り返れば、いつもテレビで見ているニューヨークのお偉いさん。
「マイワイフが何かしたのかい?」
その言葉を聞いたときは、本当にびっくりしました。
その女性は、その人の奥様だったのです。
ウェイター一同、「そんなバカな。。。。」と 面喰らいました。
「この人たち、私に店から出て行けっと言うのよ!」という奥様に、
彼は 「ちょっと今日は化粧が濃かったんじゃないかい?」と冗談を言ってなだめ、
その場は おさまりました。
しかし後日、支配人宛てに弁護士を通じてクレームが入ったのは言うまでもありません。
紳士というのは その場で声を荒げたりはしませんが、
あとで必ず ビシッと厳しい追及をしてきます。
そのときは、名誉棄損でホテルが先方に5万ドル(当時で約1千万)を支払うことになりました。
。。。。。
「一流の想像力」 リッツ・カールトン元日本支社長 高野 登 著より
あるとき、見るからにそういう人(高級娼婦)たちが身につけるような
毛皮を着た女性が、ひとりで席に座っていました。
ウェイター同士で、「あの人、どう思う?」 「絶対そうだよ、間違いない」と
何度も確認しあい、思い切って声をかけました。
すると その女性は、「私は人と待ち合わせをしているの!」と ハッキリと答えたのです。
一瞬ひるみましたが、私を含めウェイターたちで、「ここはあなたのいる場所ではないですから」と、
なんとか バーから出て行ってもらおうとしました。
そうして揉めているときに、「ハイ、ハニー!」と呼びかける声がしたのです。
振り返れば、いつもテレビで見ているニューヨークのお偉いさん。
「マイワイフが何かしたのかい?」
その言葉を聞いたときは、本当にびっくりしました。
その女性は、その人の奥様だったのです。
ウェイター一同、「そんなバカな。。。。」と 面喰らいました。
「この人たち、私に店から出て行けっと言うのよ!」という奥様に、
彼は 「ちょっと今日は化粧が濃かったんじゃないかい?」と冗談を言ってなだめ、
その場は おさまりました。
しかし後日、支配人宛てに弁護士を通じてクレームが入ったのは言うまでもありません。
紳士というのは その場で声を荒げたりはしませんが、
あとで必ず ビシッと厳しい追及をしてきます。
そのときは、名誉棄損でホテルが先方に5万ドル(当時で約1千万)を支払うことになりました。
。。。。。
「一流の想像力」 リッツ・カールトン元日本支社長 高野 登 著より