息づかい・ ぬくもり ・・・ アラン写真館

心に歓喜を、Dr.アランmac      幅広~い心と、 ゆとりある心で。。。。

リタイアすれば 「ただの人」

2016-04-15 21:23:29 | 写真館
    現役時代の同窓会は、けっこう つらい人がいる。
名刺交換をしなければ ならないからだ。

昔の仲間と久しぶりに会うのはうれしいが、自分はまだ課長なのに、
大半が部長、役員になっていたら、敗北感が強すぎる。

そんな同窓会には行きたくない。
こういう理由で出席しようとしない人間が何人かいた。

しかし、古希の集まりとなれば、もうみんなリタイアしている。
名刺の肩書きが気になることもない。
屈託なく旧友が温められるというわけだ。

これは何を意味しているか。
退職人生では、現役人生が一回クリアされている ということだ。

つまり 延長戦ではない。 まったく新しい人生なのである。

ところが、それがわかっていない人がいる。
まだ 延長戦だと思っている人間は、たとえば 行きつけの高級レストランへ行って、
「混んでおりますので相席を」 と言われたりすると激怒する。

「おれを誰だと思っているんだ!」

以前は通用したかもしれないが、「リタイアすれば、ただの人」。

それがわかっていない輩(やから)が、けっこういる。

そのまま気づかなければ、こういう人の人生は、つらくなるだけだろう。
。。。。。。
         「みっともない老い方」  川北義則 著より