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「改過遷善」真の主役は脚本家…視聴率を超えた「ゴールデンタイム」を上回る秀作

2015-12-29 10:03:04 | 韓国ドラマ

MBC水木ドラマ「改過遷善 DVD」(演出:パク・ジェボム)が名残惜しさの中で幕を下ろした。早期終了のためか、終わりを急いだ感もあったが、全体的な完成度は秀作と呼ばれるほど優れていた。法曹界を通じて社会の不条理を告発しようとするチェ・ヒラ脚本家の鋭いペン先は恐ろしかった。誰がなんと言っても「改過遷善」はチェ・ヒラ脚本家の作品だ。俳優キム・ミョンミンの演技は熱かったが、ドラマ全体を貫く力は脚本家のものだった。

今月26日に韓国で放送された「韓国ドラマ 改過遷善 DVD」最終回では、キム・ソクジュ(キム・ミョンミン)が外資系企業の計略によってペクドゥグループから追い出されたオーナーのチン・ジンホ(イ・ビョンジュン)を弁護する姿が描かれた。これでキム・ソクジュは、チャ・ヨンウ(キム・サンジュン)の法律事務所と2回目となる対決を繰り広げることになった。キム・ソクジュはチャ・ヨンウの終わらない妨害にも関わらず、反撃を加えることに成功した。驚くことに、キム・ソクジュはただチン・ジノの肩を持っただけではなかった。労働組合と共にペクドゥグループを引っ張っていくことのできる新しい経営陣を受け入れることができるように手伝ったのだ。半分の勝利だが、完璧な闘いだった。

改過遷善 DVD


また、過去のトラウマを克服し、父とも完全に仲直りした。父と一緒に釣りに行くことによって、もう完全に変わった人間になったことを予告した。幸せそうな結末だった。しかし、チェ・ヒラ脚本家はありきたりな結論を出さなかった。チャ・ヨンウによって新たなどんでん返しが明かされたのだ。これまで企業が労働組合を弾圧しながらも、法律から抜け出せたのはすべてキム・ソクジュが作ったプログラムのためだった。記憶を失ったキム・ソクジュはこのような事実をまったく知らない状態。チャ・ヨンウは「人生は皮肉だ」と同僚と共に意味深な笑みを浮かべた。結局、キム・ソクジュが戦うべき相手は自分が作り上げたものだった。彼は善でも悪でもない、その間にいるアイロニーな人間だったのだ。

チェ・ヒラ脚本家の結末らしい。ドラマ改過遷善 DVDでチャ・ヨンウは「無罪というのは、罪がないという意味ではない。罪があることを証明できなかったということだ」という珠玉の台詞を残した。法は“諸刃の剣”のように二重の面を隠しているという意味だろう。キム・ソクジュは記憶喪失になった後も、完全な“善”とは見えない妙な人格を形成したように、法律は真実の味方でも、弱者の味方でもない。チェ・ヒラ脚本家は様々な事件を取りあげ、法が徹底的に権力の味方であることを赤裸々に語った。