会いたくて…。

初夏の陽射しが眩しい季節です…。しかし、暑いものは暑い…。

こんばんわ。Eiichiroです。

暑い日の続く毎日…。

私はふと携帯電話に目をやった。
私の携帯の待受け画面にはデジタルの数字で日付と時間が表示されている。

今日は７月９日か…。

これから真夏に突入するというのに、すでに気温は３０℃を越えている。
外に出るのもおっくうになりがちだ。

…。
待てよ…。
７月９日…９日…。
私は大変な事を思い出した。
９日といえば、愛しいあの人へ会いに行かなければならない。

先日会いに行った時、あの人は不在だった。
今日こそは何としてでも会いに行かなければ…。

私はいそいそと着替え、部屋をあとにした。

夕方とはいえ夏の陽射しは強烈だった。
路地を抜け、車道へ出ると大きな交差点。
前から私より年下であろう男性が小さな子供を連れて歩いてきた。
２～３歳ぐらいの女の子の手を引き、片手で赤ちゃんの乗ったベビーカーを
押していた。
さぞ赤ちゃんも暑いことだろう。
しばらく歩いていると、後ろから自転車に乗ったサラリーマンが疾走してい
った。
エコロジーが叫ばれる昨今、自転車は二酸化炭素も排出しないので画期的だ。

愛しいあの人がいる場所まで、あと少し。
最後の交差点を渡りきった。

私は愛しいあの人を探した。
「今日はどうか、いてくれ！」
心の中の叫びは、私の口をついて言葉に出てしまいそうだった。
それだけ私の思いは強い。

いない…。

やはり、今日もいなかったのか…。
しかし、今日は９日だ。
いないはずはない…。

私はさらに血眼になって探した。
次の瞬間、私はとうとうあの人を見つけた。

どれくらいぶりだろう…。

会いたくて会いたくてたまらなかった。
平静を装うのが辛かった。

あの人は銀色に輝いて見えた…。
中には金やら透明なのもあるのだが…。
やはり銀色でないと…。

あの人はまるで私に微笑んでいるように見えた。

幸せだった…。

あの人の服には…こう書いてある…。

「こわ●、サラダ味」

そう、私の愛しいあの人とは…まぎれもなく…

「塩せんべい（サラダ味）」なのだ…。（笑）