Eiichiro Blog

中年ベーシストの音楽談義と日々の日記。

挑戦者。

2015-12-14 22:21:16 | Weblog
『なんだこれーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!』

高校の時…文化祭で先輩のバンドが演奏していた。
初めて聴く曲…初めて見る弾き方。
当時私はオフコースのコピーバンドをやっていた。
ど~ん♪どど~ん♪
ど~ん♪どど~ん♪
こんなパターンのベースラインが多かった。
目立たないし…
ベースって地味だし…
でも…バンドで音を出せる事に凄く満足していた。
そんな時…先輩のバンドのベーシストが弾いていた弾き方。

それが『チョッパー』だった。
今で言う『スラップ奏法』。

私の目はベースに釘付けだった。
高校生の私が初めて音楽で衝撃を受けた。
あとで聞いてみると…
その曲とは…

『山下達郎』さんの『Bomber』という曲だった。

『あんな難しいベース弾けるわけがない!!』
最初はそう思っていたが…弾きたくて弾きたくてしょうがなかった。
記憶が曖昧なのだが…レコードとバンドスコアを買ったような気がする。
譜面を見ても分からない…
頭の中は『???』だった。
訳も分からずとにかく弾きまくった。
人差し指にマメができて何度もつぶれた。
痛くて弾けないけど…手を動かさずにはいられなかった。

『弾けない…。』

でも私は練習を止めなかった。
たった2小節…
たった2小節のフレーズが弾けない…。
悔しいと言う感情はなかった。
ただひとつ私を動かしていた感情は…

『弾きたい!!』

これだけだった。

フレーズにはなっていないが…
弾いているだけでも楽しかった。
全然辛くなかった。

どれくらい時間が経っただろうか…
オフコースのコピーバンドから…
カシオペアのコピーバンドをやるようになり…
『Bomber』を弾かなくなった。
それよりも…もっと難しい曲に挑戦していた。

あの時…先輩のバンドのライブを見ていなかったら…。

自分を突き動かすものに出会ってなかったら…。

きっと私は今みたいに音楽を好きになってはいなかっただろう。

やがて曲を作るようになり…
編曲をするようになり…
コンピュータを駆使して打ち込みをするようになり…
いろんなスタイルのバンドやユニットを経験して今がある。
知れば知るほど奥が深い。
完成形なんてない。

だから私は今でも挑戦者なのだ。

Eiichiro








bumpy blumeのホームページはこちら

bumpy blumeのfacebookページはこちら

bumpy blumeのTwitterはこちら

bumpy blumeのYouTubeチャンネルはこちら

bumpy blumeのツイキャス『寺子屋 bumpy!!』はこちら

bumpy blume official blog ~夢の種~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする