板金職人記

板金加工 (有)江原製作所 の製品紹介及び板金職人の日常をつづるブログです。 (写真はクリックで拡大)

sus304製 配管カバー

2015-01-29 12:39:35 | カバー各種
SUS304製の配管カバーを製作致しました。

板厚は1.5t
全体寸法 W2761×D640×H100(開口立ち上がり部含)

当初は開口部分の立ち上がり部は全溶接仕様で製作する予定でした。
しかし板厚が1.5tあるとはいえかなりの歪みが発生することとなるため溶接部分を最小限に減らし、曲げ加工を増やし製作することに致しました。




外側全周にコーキングしろを設けるためにこのような形状になっております。曲げ加工がふえることにより本体の補強にもなります。



特注配管カバー多数実績ございますので、ならお任せください!

トラック用 ツールBOX

2015-01-27 22:04:51 | その他製品
運送用トラックの荷台に毛布などを収納しておくためのツールBOXの製作を担当させて頂きました。

本体ボンデ鋼板1.6t仕様
W630×D1800×H900


開閉式の扉も製作し、左右にはガス管をR加工して作った足掛けも付いております。
図面通りの寸法だと開閉式の扉と本体とのクリアランスがそれほどないため扉がスムーズに開け閉めができるかが課題でしたが、本体の角度もしっかり出すことができ、上手くいきました。


底板のみSUS304製1.5tを使用しております。


裏側はこんな感じになっております。


錆止めを塗って納めました。役立つ便利なBOXとして長持ちしてほしいです。


30俵 角タンク

2015-01-17 18:51:45 | 角タンク
本日出荷致しました左側がボンデ鋼板1.2t製で右側がsus304製同じく1.2t製の精米するためのお米が約30俵入るタンクです。

寸法は1350W×1350D×2000Hです。

今回のタンクは傾斜部と胴部は外側に巻いてある外巻きアングルのタガと共にM10のボルトで締めてあり、一体物になっております。

お客様のご要望に応じて、傾斜部と胴部にそれぞれに外巻きアングルをつけフランジ式にしてボルト固定し、分割式に制作することもございます。

傾斜部の先端にはお米が流れる方向を調整するための角丸が付いています。
塗装に関しましては、左のボンデ鋼板製はライトグレー色仕上げ、右のsus304製はアングル部シルバー色仕上げとなっております。


タンクの内部はこのような感じになっております。
最大約1.8tonという大量のお米が蓄積されるためタンク自体の補強と、タンクの伸縮を最小限に抑えるために傾斜部と胴部それぞれにつっぱり棒が設けてあります。



モーターカバー

2014-12-17 21:49:47 | カバー各種
sus304 2B 片研 0.8t
W240xD465xH317

この製品はモーターベース台に乗っている既存のモーターを保護するためのカバーです。


背面には通気性をよくするためルーバー加工をし、


側面にはカバーがついてる状態でもモーターの変速ハンドルを操作できるように100φの丸穴開口が加工してあります。
丸穴の切りっぱなしだとケガの危険性があるのため、内側に5mm幅程度の折り返し加工がしてあります。

反対側の側面には、モーターベースからはみ出る部分を考慮し30mm程度突き出す形状にするため別取り加工いたしました。


特殊なBOX形状の製品もこれまで多数実績がありますのでぜひご相談くださいませ。

立ち上がり付 円円錐ホッパー 

2014-12-17 17:33:59 | 丸ホッパー
sus304 2B 片研 0.4t
430Φx70Φx250h 立ち上がり部60h

お豆腐の製造、お味噌の摩砕などに使用される機械に付属するホッパーと呼ばれる製品です。
この製品は0.4tというほんの少しの衝撃でベコ(へこみ)ができてしまうほどの極薄板で制作するため、慎重かつ繊細に作業を進めていく必要があります。


尚、胴部や傾斜部の接合部分はハゼ組みと呼ばれる薄板特有の仕様になっており、
溶接仕様などと比較すると溶接による歪みや焼けとり作業の控除、美観の向上などのメリットがあります。


立ち上がり最上部には強度性をupさせるために4φの丸棒が一周巻いてあります。


熟練した職人が1つ1つ丁寧に仕上げていきます。これは傾斜と胴体の接合部であるハゼ組みを木づちでたたき倒して締めている所です。
合計3周ほど叩いて仕上げます。
今回のものは立ち上がり部が60mmと大変短いので持ち手幅が少なくたたき作業の難しさが増します。
また、この時ハゼ締めしろをいかに均等にたたくかが職人の腕の見せ所です。


先端にアルミ製の鋳物の受け口を銅リベットで取り付けます。


さらに口金、シャッター、ゴムパッキンを取り付けて完成です。

薄板仕様の丸ホッパーなら江原製作所におまかせあれ!