板金職人記

板金加工 (有)江原製作所 の製品紹介及び板金職人の日常をつづるブログです。 (写真はクリックで拡大)

モーターカバー

2014-12-17 21:49:47 | カバー各種
sus304 2B 片研 0.8t
W240xD465xH317

この製品はモーターベース台に乗っている既存のモーターを保護するためのカバーです。


背面には通気性をよくするためルーバー加工をし、


側面にはカバーがついてる状態でもモーターの変速ハンドルを操作できるように100φの丸穴開口が加工してあります。
丸穴の切りっぱなしだとケガの危険性があるのため、内側に5mm幅程度の折り返し加工がしてあります。

反対側の側面には、モーターベースからはみ出る部分を考慮し30mm程度突き出す形状にするため別取り加工いたしました。


特殊なBOX形状の製品もこれまで多数実績がありますのでぜひご相談くださいませ。

立ち上がり付 円円錐ホッパー 

2014-12-17 17:33:59 | 丸ホッパー
sus304 2B 片研 0.4t
430Φx70Φx250h 立ち上がり部60h

お豆腐の製造、お味噌の摩砕などに使用される機械に付属するホッパーと呼ばれる製品です。
この製品は0.4tというほんの少しの衝撃でベコ(へこみ)ができてしまうほどの極薄板で制作するため、慎重かつ繊細に作業を進めていく必要があります。


尚、胴部や傾斜部の接合部分はハゼ組みと呼ばれる薄板特有の仕様になっており、
溶接仕様などと比較すると溶接による歪みや焼けとり作業の控除、美観の向上などのメリットがあります。


立ち上がり最上部には強度性をupさせるために4φの丸棒が一周巻いてあります。


熟練した職人が1つ1つ丁寧に仕上げていきます。これは傾斜と胴体の接合部であるハゼ組みを木づちでたたき倒して締めている所です。
合計3周ほど叩いて仕上げます。
今回のものは立ち上がり部が60mmと大変短いので持ち手幅が少なくたたき作業の難しさが増します。
また、この時ハゼ締めしろをいかに均等にたたくかが職人の腕の見せ所です。


先端にアルミ製の鋳物の受け口を銅リベットで取り付けます。


さらに口金、シャッター、ゴムパッキンを取り付けて完成です。

薄板仕様の丸ホッパーなら江原製作所におまかせあれ!