ひさしぶりの帝国劇場での観劇。
このレ・ミゼラブルは何度も再演を繰り返してる不朽の名作だが、何度見ても新鮮な感動を覚える。
それが、これまでのオリジナル版から今回‘新演出版’へと生まれ変わった。
どんなふうに変わったのだろうと期待をこめて鑑賞したが、観終わるとまったく新しい作品を観たような大きな感動に包まれた。
場面転換があるたびに、こんな見せ方があったのか、こんな表現ができるのかと驚くばかり。
映画の平面ではない舞台という3次元の世界を最大限に活かした演出はまさに「新生」と言っていいだろう。
劇中歌の1つでファンテーヌが歌う「夢やぶれて」は外国のオーデション番組でスーザン・ボイルがこの曲を歌ったことから一躍脚光を浴びたが、最近では昨年、歌手復帰した華原朋美がカバーしたことで再び耳にする機会があった。
この「夢やぶれて」に限らず、その他にも全編を通してすばらしい曲がたくさんある。
演じるキャストそれぞれが真摯に役と向き合って奏でるセリフと歌声のアンサンブルはまさにミュージカルの神髄を極めてると言っていい。
キャストも続々と新しい演じ者が現れているのが、個人的にはエポニーヌ役に平野綾ちゃん、ガブロージュ役に加藤精史郎くんの名があることに驚いている。
どんどん若返っていくキャスト陣を目の当たりにして、時の流れというものを感じずにはいられなかった。
存じ上げてないそのほかの役者さんも、昔からの役者さんもすばらしい名演でした。
これからも見続けたい大好きな作品です。