久しぶりに舞台を鑑賞しました。
演目は劇団☆新感線の『髑髏城(どくろじょう)の七人』で1990年から7年おきに再演を繰り返してきた人気シリーズである。
2117年3月から始まった今回は<花・鳥・風・月>と4シーズンにキャストを分けてのロングラン公演で、さらにシーズンラストとなる<月>ではダブルチーム制で同じ役を異なる2つのキャスト陣が交互に演じていくという異色のものでした。
主演を「上弦の月」の福士蒼汰と「下弦の月」の宮野真守のどちらを観るか、ひじょうに悩ましかったのですが、以前からウルトラマンゼロの声で興味を持っていた宮野真守率いるチームを選びました。
ウルトラマンゼロの声以外の活躍は存じてなかったので、役者としての彼を知るいいチャンスとなりました。
物語のあらすじは豊臣秀吉がもうすぐ天下統一を果たそうかとする戦国時代の中で、関東地方に突如現れた髑髏党とそれに対峙する捨ノ介たちのたたかいを描いたもの。
客席が近かったせいか、ひとりひとりの熱演が直に伝わってきて、ラストはかなり胸をうつものがありました。
そして特筆すべきはこの劇場であるIHIアラウンド東京の舞台装置。
なんと客席は円形になっていて、ステージのまわりを360度回転する画期的な仕組みになっている。
およそ6つのステージが場面展開に応じて移動していくのですが、最大の効果はセットの完成度の高さと圧倒的な臨場感でした。
奥行きのあるセットは隅々までリアルに再現されていて、自分自身も演者といっしょにその場面の中にいるかのような錯覚さえも感じました。
これは映画のスクリーンでは決して味わうことのできない表現力だといっていいでしょう。