真多呂作 木目込み人形のできるまで | ||||
技を継ぎ、磨きあげられた伝統技法を現代に伝える、、真多呂の木目込み人形。数々の工程を重ね、職人の丹精こもる技から生まれる雅やかな逸品は、伝統工芸として指定され、高い評価を得ています。衣装・桐塑等の素材や、塗り加工の回数まですべて伝統工芸に忠実です。また、人形のボディには天然の桐素材を使用し、ウレタン等の科学素材は、一切使用しておりません。 | ||||
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人形の原型は粘土で作ります。原木を木枠の中に入れ、樹脂などで流し込んで人形の型をとります。この型を「かま」といい、「かま」は原型の前半と後半の二つ作ります。 | 桐粉にしょうふのりを混ぜて作った桐塑をかまの中に詰めてボディを作ります。前後のかまに桐塑を詰めたら、前後を合わせて一体にします。 | 押し付けたかまを上から軽くたたくと、上半分のかまがはずれます。下のかまからボディを取り出す前に、はみ出した部分を竹へらで取り除いた後、下のかまを横にしてボディを取り出します。 | ||
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良く乾燥した後、ボディに生じる凹凸やひび割れは、竹べらを使って桐塑で補正したり、やすりできれいに補修したりして、完全なボディに仕上げます。 | 胡粉(貝殻を焼いて作った白色の顔料)をにかわで溶かしてボディに塗ります。ボディの生地を引きしめくずれやすさを防ぐとともに、筋を彫りやすくするための作業です。 | 胡粉が乾いたら、布で木目込んでいくための溝彫り(筋彫り)をします。仕上がりのよしあしに影響する作業のため、彫刻刀を使いていねいに彫ります。 | ||
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溝に糊を入れ、型紙に合わせて切った布地を目打ちや木目込みべらを使って、しっかりと木目込みます。 | 面相とは、人形の顔型のことで、この顔型を書くことを面相書きといい、人形の良し悪しを決める大事な作業です。 | ボディに頭や手を取り付け、髪の毛をブラシで整え、全体をよくながめてふできな部分がないかを調べて仕上げます。 | ||
二世 金林 真多呂 | ||||
「伝統証紙」がついた製品は、生産地の組合が、上記の基準に合格しているかどうかについて厳重な検査を実施したものであり、生産者が誇りをもってお届けする製品です。 |
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