メキシコの社会保険の活用（社会保険庁（IMSS）の保育所）

前回は、メキシコの社会保険のサービスのうちの社会保険病院・診療所の活用について述べましたが、今回は社会保険庁（IMSS）管轄の保育所に関して述べたいと思います。

うちの息子を妊娠していて産休に入って仕事を休み始めた頃に、その当時住んでいたモンテレイのセントロのアパートの近くで保育所を探し始めました。
その時にもIMSSの保育所は無料でとても良い、という噂を義母や知り合いから聞いていたので、近くにあったIMSSの保育所に行ってみたのですが、なんとそこはすでに閉鎖されていました。
その他にはIMSSの保育所が見当たりませんでしたので、選択肢は私立のみとなってしまい、結局アパートから車で10分弱のちょっと大き目の私立の保育所にしました。朝8時から夕方6時までで月2,300ペソ（20,000円）くらいでした。夕方6時を過ぎると15分毎に延長料金100ペソ以上だったと思います。
この保育所に息子を生後3ヶ月から1歳半くらいまで預けました。

その当時は今住んでいる所とは正反対のエスコベドという地区にある日系企業で働いていたのですが、子供が1歳半過ぎた頃にその会社を退職し、しばらくしてから現在勤務している会社に入社しました。
ゆくゆくは会社の近くに引越したいと考えていましたので、保育所も会社の近くの新しくできたばかりのIMSSの保育所に替えることにしました。

これにより月々の保育園料が無料になり経済的にはとても楽になりましたが、その分規則も厳しく、なかなか融通が利かなくなりました。
例えば、病気で早退させられた場合、必ずお医者さんに診せて診断書をもらってこないと、翌日預かってもらえない、とか、決められた予防接種を期日までに打たないと預かってもらえない、とか、子供を渡す際に、服や持ち物全てに名前が書いてあるかどうかのチェックと、爪の長さのチェック、それから赤ちゃんの場合にはおむつが汚れていないかどうかのチェックがあって、できていないと預かってもらえません。こちらがお金を払っているわけではないので、私立ほどの個別の特別なサービスを期待することはできませんし、何かあると先生の方が親よりも立場が強い傾向があります。

ですが、もちろん利点も多くあり、無料なので経済的に楽になる、先生が私立の先生よりも厳しい（しっかりしている）ため、子供もあまり甘やかされない、活動内容も私立と変わらない、各部屋にビデオカメラが設置していて、管理室で全ての部屋の状態が監視できるようになっている、などなど。
時々細かい不満はありましたが、私にとっては全体的に私立よりも良かったと思っています。

ただ無料ということもあり、入る際に待ちリストに載せられて随分待たされるケースも多々あるそうです。
息子の場合には、運良く保育所ができたばかりで子供が少なかったため、待ち期間なしですぐに入れてもらえました。
ですが、現在その保育所も大人気で先日拡張工事もし、いつも待ちリストはいっぱいだそうです。
第２子ができた場合には、またその保育所に預けたいと思っているのですが、次回はなるべく早目に入園手続きを始めないといけないな～と思っています。
（まだ妊娠もしていないので、捕らぬ狸の皮算用です。。。）