香椎補完計画 壱

映画とお酒の渦に巻き込まれていたいと日々葛藤しています

203.シカゴ7裁判

2021-01-01 14:30:29 | 映画



1968年ベトナム戦争に反対する若者達を描く物語



暴力に暴力で反対するのではなく、言論と云う武器で政府と戦おうとしていくのだが、所詮、国とは勝負にはならないと思わせるも…



本編の8割は法廷のシーンで締められています
主演の1人エディ・レッドメインが苦手なのですが、サシャ・バロン・コーエンと云う凄い存在感の俳優を知れただけでも観た甲斐がある作品です。




前情報を何も入れず観ましたが、大好きなマイケル・キートンが又々良い!
ブラックパンサー党のリーダーに対するシーンは息を呑みましたが、淡々と、只々淡々と史実を映し出す演出に物足りなさを感じました。
しかも、作品自体は史実とかけ離れていると云う事実を後から知って少し残念な気持ちになりました。



サシャ・バロン=コーエンが何故気になるのか?
俳優さん達の細やかな演技を味わう事が出来た、スルメの様な作品でした。


☆☆


202. The Queen's Gambit

2020-12-29 12:45:42 | 映画



面白い!面白い!と話題⁉︎の「クイーンズ・ギャンビット」を観る


主人公のベスは天才的なチェスの才能が有り、典型的な男社会の中でも異才を放ちながら、逞しく生き抜いて行く…



Netflixでしか観られないのが残念ですが、全7回と云う凝縮された人間ドラマ



チェスの知識は皆無ですが、とにかく主人公役のアニャ・テイラー・ジョイが美しい



透き通るような肌と吸い込まれそうな瞳で、劇中も次々に携わる人々を魅了していく


主人公が窮地に陥った時、友人がかける言葉
私はあんたを救う気なんてない、自分だけで精一杯よ
ただそばにいるために来た
それが家族よ
そうでしょう?」

この台詞を聞く為だけでも、観た甲斐があった作品


☆☆








201. Ahead

2020-05-30 17:03:00 | 日記



この先、だれも予測が出来ない現実がやって来ました



誰もが、自分は大丈夫だと思っていた結果
広がってしまったのは否めないのではないかと思います



そんな時、好きな作家の方がこんな文を書いていました



* * *  学校にも行けず、友達にも会えず、ひとりで部屋に閉じこもって寂しい思いをしているかもしれない。だけど、あなたを取り巻く世界は友達や学校だけだろうか。

 世界は見方によって、「対人の世界」と「対物の世界」に大きく分かれています。「ひとりで寂しい」というのは、「対人の世界」の話のことです。

 たとえば「将来の夢はユーチューバー」という子が増えているといいます。否定はしませんが、これは子供たちがいかに「対人の世界」だけで生きているかの表れだと思う。人からどう見られるか、人とどうつきあうか。こういう関心だけで世界が成り立っているのはもったいない。

 ぼくは小さい頃から、虫が好きでした。「対物の世界」です。きっと君たちの中にも、きのこに興味があったり魚釣りが好きだったり、花の名前を覚えるのが得意だったり、そういう子たちもたくさんいるんじゃないかと思う。

 実は今回のコロナ禍で、困っているのはみな、「対人の世界」の住人です。レストランにゲームセンター、カラオケに居酒屋。こうした“対人”サービスが苦境に陥っています。

 くらべて、「対物の世界」、農家さんや漁師さんの生活はそれほど大きく変わっていないように思えます。

このところ、世界中でグローバリズムの必要性が盛んに唱えられてきました。日本もその中にあります。でも今回のコロナのパンデミックは、グローバル化による人の移動も原因です。これまで推奨されてきたグローバリズムは縮小し、代わりにナショナリズムが台頭するかもしれない。いずれにせよ、この後の世界をどうするのか、考えなければなりません。

 しかし一口に「考える」といっても難しい。実際、教え子の大学生を見ていても、過剰なサービスや過干渉な親に慣れているせいか、自分で考えて動ける力を持っている人は少ない。

「考える」とは成熟することです。自分で考えられない大人を、成熟したとはいいません。考える力を磨く簡単な方法は、外に出ることです。

 コロナだから外に出たらだめだって? そんなことはありません。それこそ、どうやったら安全か。三密じゃない場所はどこか。帽子は、水筒は、着替えは…と想定して準備すればいい。それが「考える」ということです。

「なぜ外に出てはいけないのか」と問い直すことも、「考える」ことかもしれません。

 考えながら外に出れば、まず体が反応するはずです。そもそも、ぼくらは「意識」を信頼しすぎているんです。自分の意識が体を動かしている、と思っているかもしれませんが、そんなことはありません。人間の場合、意識は本来、外の世界に対応するためにあるものです。

 自分の体は自然の一部なんですね。たとえば朝起きる。自分の意識が目覚めさせていますか? そうではなく、体が起きるから意識が戻るのです。眠るのもそう。意識して眠ることはできません。私たちは体という自然に従って生きているにすぎない。

 言い方を変えれば、人間は、自分の体すら意識でコントロールできない、ということです。それなのに、すべてをコントロールできると自惚れているから、地球温暖化や公害問題も起きてくる。今回のコロナは、人間には自然をコントロールすることはできない、という教訓でもある。思い通りにいかないことがあったとき、人間は「努力・辛抱・根性」の方法を学びます。

 もし私たちがそのことを学ばなかったら、コロナはただの災害になってしまう。おかしな言い回しだが、ぼくは「コロナがあってよかったね」と思えるような社会になることを望んでいます。



 ぼく自身も、毎日、朝から虫を見て「対物の世界」に生きています。すごく平和ですよ。野山に虫を捕りに行っても誰にも会いません。田舎の山の中なので、出歩いていても、自粛自警団に叱責されることもありません。

 つまり、コロナに影響を受けない世界がある、ということも、君たちには知ってほしい。世界は1つだけではないのです。


養老 孟司


目の前にある小さな幸せを大切に、大切に










200.やきとり桐島

2020-02-18 20:56:00 | 日記








縁有って古賀市民になりました
言いたい事は色々あっても、一度「はい」と言ったならやるだけやろうと思う性格です


で、古賀開拓



順調に酔っ払っています



TVがデカ過ぎて涙腺が…



良きお店に出会えたと暗示をかけています






199.道化師

2019-11-16 13:42:00 | 日記









何故ジョーカーが生まれたかを丁寧に描いた作品


バットマンに続く伏線も有り
なんだかんだでパート2も作るんだろうなと



もしかしたら、全て夢の中での空想だったと云うオチもアリだなと思いました



「この人生以上の硬貨な死を望む」


☆☆☆