静かに暮れて行く秋の夕空、うるさいほどの虫の声は、まだ秋の訪れを知らせてはくれません。今日は珍しく一日花と出会うことがありませんでした。まぁ、そんな日もあっていいでしょうよ。そういえば、人類とも会いませんでした。細い道ばかり放浪していたからでしょうね。明日は病院の日、膝に注射です。よく話を聴いてくれるドクターです。
まだ夏だ!と、向日葵が声を上げている。少し思いを馳せれば10日ほど前までは猛暑極暑と騒いでいました。年老いた向日葵は、やや俯き、小さな花々が天を仰いでいる。季節の移り変わり、ほっとすると同時に、少々淋しさも感じる今日この頃ではあります。夢をうしなわす゛、前をしっかりと見つめて、放浪旅を続けよう、何時の日か、私の小さな夢も花と開くことを信じて・・・・・。
思いもかけず、声をかけられ、曲がらなくていい道を曲がってしまった。角から3軒目、お宅の前でニコニコと声をかけてくれたゆりの花、元気にしてる?、元気だよ。こんな言葉をかけあって、しばし見詰め合いシャッターをきりました。どうだ!、いい顔してるだろう?、オイ、爺様仲間もわすれるなよ。ハイハイちゃんと写しますよ。お仲間は、黄色の薔薇かな、・・・・・
街の中には無い花々、小さな火鉢のなかで大切に育てられる花も在ります。普段はそんな花々が癒してくれます。私の住む小さな町にも花はたくさん咲いています。道端を彩り。家々の玄関や庭先を飾り、小さな空き地に群生しています。あなたの、町にもたくさんの花々があなたを見ていますよ。
水沼の辺で、風に誘われ静かに踊る睡蓮、穢れを知らぬ乙女のごとく恥ずかしげに風と水に身を任せ踊っている。たおやかに凛とした姿が美しい・・・・・濁り水の中からすべての穢れを振り落とし、見る者の心を捉え離さない。小さな水沼の辺に咲き踊る睡蓮、愛しい思いを胸に立ち止まり、しばし無言の語らいに心癒され、透けき思いに瞳を震わせ、旅だちぬ・・・・・。