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露のウクライナ侵攻が開始してから、異を唱えた露とウクライナのアーティストらが、50年間入国禁止措置を受けたり、国内でのコンサート開催を禁ずる措置を受けた。対象者リストは文化省で更新され、コンサート会場の責任者に配布される。7月7日に最新版が登場し、30の歌手やグループがリスト入りした。露で活躍するアーティストは基本、コンサートやライブで収益の大半を得る。日本のようにCDが収入を支える仕組みにはなっていない。だからこの措置は、アーティストの生命線を断ち切る仕打ちである。
アレクセーエフ・イワン (HIPHOPグループ«Noize MC»のVo)
フェドロフ・ミロン (HIPHOPグループ«Оксимирон»のVo)
シェフチュク・ユーリー (ソ連時代から続く伝説のロックグループ«ДДТ»のVo。ウファでのコンサートで反戦を唱え、拘束された。)
マカレーヴィチ・アンドレイ (ソ連時代から続く伝説のロックグループ«Машина времени»のVo)
グレベンシコフ・ボリス (ソ連時代から続く伝説のロックグループ «Аквариум»のVo)
レシュケーヴィチ・ヴラジスラフ (HIPHOPグループ«Каста»のメンバー)
エピファンツェフ・ミハイル (HIPHOPグループ«Каста»のメンバー)
パセチヌィ・アンドレイ (HIPHOPグループ«Каста»メンバー)
ウマン・アレクサンドル (ロックグループ«Би-2»メンバー、映画「ロシアンブラザー」の主題歌を歌った。)
ボルトニク・エゴール (ロックグループ«Би-2»メンバー、映画「ロシアンブラザー」の主題歌を歌った。)
コルトネフ・アレクセイ (ソ連時代から活動しているジャズロックグループ«Несчастный случай»のVoとGt)
ラマザノワ・ゼンフィーラ (日本でも有名な女性ロック歌手«Земфира»)
メラーゼ・ヴァレリー (30年以上のキャリアを持つベテラン男性歌手)
スピリン・ドミトリー (パンクロックグループ «Тараканы!»のVo)
ホレフ・アルチョム (ラップロックグループ«Anacondaz»のメンバー)
カラムシュキン・セルゲイ (ラップロックグループ«Anacondaz»のメンバー)
ゲヴォルキャン・ルシネ (ロックグループ «Louna»のVo)
コトリャロフ・ヴラジーミル (パンクグループ «Порнофильмы»のVo)
ポクロフスキー・マクシム (ソ連末期から活動しているロックグループ«Ногу Свело!»のVo)
группа «Кровосток» (солист Черняк Антон)
группа «Элизиум» (солист Кузнецов Дмитрий)
группа «2Маши» (солист Зайцева Мария)
певица «Манижа» (Сангин Манижа) ※ユーロヴィジョン2021露代表
певица «Монеточка» (Гырдымова Елизавета)
певица «Гречка» (Иванова Анастасия)
рэп-исполнитель «Фейс» (Дремин Иван)*
рэп-исполнитель «Моргинштерн» (Моргинштерн Алишер)* ※卑猥な言動でお馴染みのお騒がせラッパー
группа «IC3PEAK» (солисты Костылев Николай, Креслина Анастасия)
группа «Литтл Биг» (Прусикин Илья, Таюрская Софья) ※ユーロヴィジョン2020露代表
певец «Вася Обломов» (Гончаров Василий)
рэп-исполнитель «Лигалайз» (Меньшиков Андрей)
певица «Дора» (Шиханова Дарья)
группа «Алоэ Вера» (солистка Мусаелян Вера)
певица «Муся Тотибадзе» (Тотибадзе Мария)
*印は露法務省によって「海外エージェント指定」されたアーティスト
露には音楽会社が数多くあるが、侵攻により悪影響が計り知れない。
先ず米国音楽レーベルUniversal Musicは、3月9日に全てのアーティストとの契約を停止した。ここにはロリータ、アンナ・セダコワ(元ViaGRA)・NoizeMC、IOWA(ベラルーシ出身グループ)、Anna Asti(グループArtik&Asti元女性ソリスト)、エルジェイ(Sayonara Boyとしても有名)などが在籍していた。ロリータやAnna Astiは契約解消となり、Anna AstiはメタレーベルやKING MEDIA GROUPへと奔走する羽目に。露文化省のブラックリスト入りしているNoizeMCは同じくリスト入りしているМонеточкаと世界平和を願うコンサートを国外で開催、中央アジアやスペインなどでライブ活動を精力的に展開。
同じく米国音楽レーベルWarner Musicも、3月に露での事業を停止した。ここには、Ани Лорак、FEDUK、 ARTIK ASTI、Мумий тролль、GAYAZOV$ BROTHER$、Егор Крид、Little Big、 Леша Свик、Артур Пирожков、GUF、JAH KHALIB、FILATOV KARAS、Артем Качерら多数の有名アーティストが籍を置いていた。Ани Лоракは侵攻を受けて無期限でコンサート活動を自粛、LittleBigは米国転出なので問題なくリリースできているようだが、その他のアーティストは、新曲リリースもままならぬなどアーティスト活動に影響が出ているようだ。
同じく米国音楽レーベルSony Music Entertainmentと同系企業も、3月に露での事業を停止した。ここには、Alexeev、 Макс Барских、 Сергей Лазарев、LOBODAら有名アーティストが籍を置いていた。Russkoe Radioなど6つのメディアを管理する「ロシアメディアグループ」の発表によると、「LOBODAは舞台でウクライナ侵攻を背景に露と社員に暴言を放った」そうで、LOBODAは契約破棄され、「50年入国禁止するウクライナのアーティスト」としてAlexeevとМакс Барскихと共にリストアップされた。Лазаревも当初は侵攻に反対し早期平和的解決を求める声明を発表したが、露国内での興行禁止アーティストにリストアップされてから立場を変え、ドンバス地域の子供達に支援したり、世界における露文化のボイコットを非難したことで、解除されたようだ。2022年に入って新曲のリリースはなく、昨秋にリリースしたアルバム「8∞」から「Танцуй」をシングルカットし7月28日にMV公開しているが、Sony Music Entertainmentとの関係等については明らかにされていない。
露の音楽レーベルAtlantic Records Russia (旧Zara Music)は、Warner MusicとBelieve Musicのディストリビューターだったが、侵攻により無期限でリリース中止を決定。ここには、Моргенштерн(卑猥でお馴染みのお騒がせラッパー)、HammAli & Navai、 Emin(同レーベルの共同創設者でもある)、Rauf & Faik、Jonyなどが在籍している。Моргенштернは現在ドバイに移住しているが、露文化省のブラックリスト入りし更に露法務省から「海外エージェント」指定され現在控訴中。現在Atlantic Records Russiaとどのような関係を維持しているか不明だが、音楽活動は止めることがないようで、露SNSのVKやYUTUBEに集う数百万のリスナーに向けて発信中だ。
何とか首を繋ぐのに必死の露アーティスト達だが、6月上旬に更に追い討ちをかけるニュースが舞い込んだ。それは、露銀行が欧米の著作権者へ外貨での支払いを停止したことだ。全米音楽産業連盟のニキータ・ダニロフは中央銀行に対し規制に関する迅速な説明を求めたが、経済開発省に送られた。一方経済開発省では「中央銀行の権限内のことであり、当省には権限はない」と、たらい回しの様相だ。
<参考>
https://www.cableman.ru/content/banki-ostanovili-platezhi-zapadnym-pravoobladatelyam?utm_source=yxnews&utm_medium=desktop&utm_referrer=https%3A%2F%2Fyandex.ru%2Fnews%2Fsearch%3Ftext%3D
https://www.rbc.ru/business/13/06/2022/629f7ebc9a7947332c2d4867?utm_source=yxnews&utm_medium=desktop&utm_referrer=https%3A%2F%2Fyandex.ru%2Fnews%2Fsearch%3Ftext%3D
https://www.fontanka.ru/2022/07/07/71472080/
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*印は露法務省によって「海外エージェント指定」されたアーティスト
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露には音楽会社が数多くあるが、侵攻により悪影響が計り知れない。
先ず米国音楽レーベルUniversal Musicは、3月9日に全てのアーティストとの契約を停止した。ここにはロリータ、アンナ・セダコワ(元ViaGRA)・NoizeMC、IOWA(ベラルーシ出身グループ)、Anna Asti(グループArtik&Asti元女性ソリスト)、エルジェイ(Sayonara Boyとしても有名)などが在籍していた。ロリータやAnna Astiは契約解消となり、Anna AstiはメタレーベルやKING MEDIA GROUPへと奔走する羽目に。露文化省のブラックリスト入りしているNoizeMCは同じくリスト入りしているМонеточкаと世界平和を願うコンサートを国外で開催、中央アジアやスペインなどでライブ活動を精力的に展開。
同じく米国音楽レーベルWarner Musicも、3月に露での事業を停止した。ここには、Ани Лорак、FEDUK、 ARTIK ASTI、Мумий тролль、GAYAZOV$ BROTHER$、Егор Крид、Little Big、 Леша Свик、Артур Пирожков、GUF、JAH KHALIB、FILATOV KARAS、Артем Качерら多数の有名アーティストが籍を置いていた。Ани Лоракは侵攻を受けて無期限でコンサート活動を自粛、LittleBigは米国転出なので問題なくリリースできているようだが、その他のアーティストは、新曲リリースもままならぬなどアーティスト活動に影響が出ているようだ。
同じく米国音楽レーベルSony Music Entertainmentと同系企業も、3月に露での事業を停止した。ここには、Alexeev、 Макс Барских、 Сергей Лазарев、LOBODAら有名アーティストが籍を置いていた。Russkoe Radioなど6つのメディアを管理する「ロシアメディアグループ」の発表によると、「LOBODAは舞台でウクライナ侵攻を背景に露と社員に暴言を放った」そうで、LOBODAは契約破棄され、「50年入国禁止するウクライナのアーティスト」としてAlexeevとМакс Барскихと共にリストアップされた。Лазаревも当初は侵攻に反対し早期平和的解決を求める声明を発表したが、露国内での興行禁止アーティストにリストアップされてから立場を変え、ドンバス地域の子供達に支援したり、世界における露文化のボイコットを非難したことで、解除されたようだ。2022年に入って新曲のリリースはなく、昨秋にリリースしたアルバム「8∞」から「Танцуй」をシングルカットし7月28日にMV公開しているが、Sony Music Entertainmentとの関係等については明らかにされていない。
露の音楽レーベルAtlantic Records Russia (旧Zara Music)は、Warner MusicとBelieve Musicのディストリビューターだったが、侵攻により無期限でリリース中止を決定。ここには、Моргенштерн(卑猥でお馴染みのお騒がせラッパー)、HammAli & Navai、 Emin(同レーベルの共同創設者でもある)、Rauf & Faik、Jonyなどが在籍している。Моргенштернは現在ドバイに移住しているが、露文化省のブラックリスト入りし更に露法務省から「海外エージェント」指定され現在控訴中。現在Atlantic Records Russiaとどのような関係を維持しているか不明だが、音楽活動は止めることがないようで、露SNSのVKやYUTUBEに集う数百万のリスナーに向けて発信中だ。
何とか首を繋ぐのに必死の露アーティスト達だが、6月上旬に更に追い討ちをかけるニュースが舞い込んだ。それは、露銀行が欧米の著作権者へ外貨での支払いを停止したことだ。全米音楽産業連盟のニキータ・ダニロフは中央銀行に対し規制に関する迅速な説明を求めたが、経済開発省に送られた。一方経済開発省では「中央銀行の権限内のことであり、当省には権限はない」と、たらい回しの様相だ。
<参考>
https://www.cableman.ru/content/banki-ostanovili-platezhi-zapadnym-pravoobladatelyam?utm_source=yxnews&utm_medium=desktop&utm_referrer=https%3A%2F%2Fyandex.ru%2Fnews%2Fsearch%3Ftext%3D
https://www.rbc.ru/business/13/06/2022/629f7ebc9a7947332c2d4867?utm_source=yxnews&utm_medium=desktop&utm_referrer=https%3A%2F%2Fyandex.ru%2Fnews%2Fsearch%3Ftext%3D
https://www.fontanka.ru/2022/07/07/71472080/