電脳東京雑記(仮)

大煩悩人の世迷言

戦国自衛隊(マンガ)

2008-12-11 23:18:34 | 読書
今回も、大人が読んでも、面白いマンガ・シリーズ(?)として、映画やドラマ等、様々なメディアで活躍している、戦国自衛隊(マンガ)を紹介したいと思います。

この戦国自衛隊は、「近代兵器で武装した現代の軍隊」と「弓矢や刀で武装した戦国時代の鎧武者軍団」が戦ったらどうなるのか? という疑問に対して、あくまで現実的な回答を用意したSF小説の金字塔であり、架空戦記の元祖的作品です。

本作では、自衛隊が送り込まれた戦国の世は、正史とは微妙なズレがあり、斎藤道三も織田信長もいない。そんな中、長尾景虎(後の上杉謙信)と手を組んだ伊庭義明(いば よしあき)・三等陸尉を中心とする陸上自衛隊の一団は現代兵器と戦術を戦国の世に持ち込み、戦に勝ち続け、川中島の後もまだ物語は続き、天下統一を間近にするのですが、、、。



映画版では、「装甲車やトラックをむやみやたらに使おうとせず慎重だが、それでいて、戦略的な兵力展開を視野に、経済波及効果も考慮しながら機動力の発揮できる広い道路を、過去の人々を利用して整備したりするなど、かなりリアルでシミュレーション的要素は強い」といった、原作とかなりかけ離れていました。

(アクション性等はよい部分もあるものの、倫理的な問題点から、防衛省(当時は防衛庁)からの協力は得られませんでした)



また、その後、前作との繋がりは全くなく、陸上自衛隊の全面協力の下、「戦国自衛隊1549」という映画が作成されました。

この作品は、前作で燃料などの補給手段やタイムスリップの原因が全く説明されなかったのに対し、それらが詳細に説明されており、対照的な結末を迎える点でも異なるのですが、内容的には、、、。
(ヒーロー・ヒロイン的な内容も、前作とはかなり異なりました)

私は、原作は未読ですが、二つの映画作品よりも面白く、色々な面で、現実的と思えました。
(但し、後半は、かなり省略されていそうですが)

「信長の野望」等、様々なゲームでも、親しまれている戦国時代ですが。
こういう、歴史IFも、面白いものです。
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (熊本軍曹)
2008-12-12 00:37:54
古い方の映画は昔見ました。面白い設定・アイデアですよね。サニー千葉さんがかっこいい(笑)
マンガも以前読んだんですが、自分が読んだのは自衛隊だけじゃなく、
アメリカ軍もタイムスリップしてきてるって設定でした。
あれが原作なんですかねえ???

ちなみに自分は今「アドルフに告ぐ」読んでます。
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Unknown (Mars)
2008-12-12 20:53:02
>>こんばんは、熊本軍曹さん。

おそらく、熊本軍曹さんがご覧になったのは、「続」の方の「戦国自衛隊」だと思われます。
(初期の「戦国自衛隊」は、自衛隊のみ、戦国時代にタイムスリップし、強力な兵器と、インフラ整備で、天下目前となるのですが、、、)

私は、「アドルフに告ぐ」は未読ですが、歴史や歴史小説、IFも、面白いものですね。
(妄想だけの史家は別ですが、本当の史家は、重箱の隅をつつくような作業が重要なのでしょうね)
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懐かしいですね (mugi)
2008-12-12 21:52:46
こんばんは、Marsさん

熊本軍曹さんと同じく、私も古い方の映画を昔封切で見ましたよ。当時は千葉真一だった主人公がメチャクチャ格好よかった。旧作映画のイメージが強いので、新作は見ておりません。

旧作で自衛隊員が、少年兵(薬師丸ひろ子)を殺すのにためらい、逆にその少年兵に槍でブスリとヤラれるのが何とも。燃料もつき、“鉄の箱”(へり)も飛ばせなくなり、戦国武将に裏切られた自衛隊。千葉真一が刀で立ち向かい、逆に鉄砲で始末されるラストも皮肉でした。
この映画公開時、自衛隊も協力し、使用された戦車が仙台でも展示されました。これを当時のマスコミが、「軍国主義復活か?」と懸念したのを憶えています。

『アドルフに告ぐ』もインパクトのあるラストでしたね。ネタバレになるので、これ以上は書きませんが。
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コメントありがとうございます。 (Mars)
2008-12-13 22:45:03
>>こんばんは、mugiさん。

私も、前作の映画は鑑賞した事があります。
また、千葉真一の主人公は格好よいものの、倫理的な問題を見てみると、「軍国主義復活」よりも「軍隊(自衛隊)=悪」という、マスコミ好きの内容もありましが。
(ま、ありもしない「軍国主義復活」と批判する者は、現在進行形の「軍国主義」には、全く批判しない点も、おかしいのですが)

原作の「戦国自衛隊」では、斎藤道三も織田信長もいない中、天下が間近と迫ったものの、○○寺で、○○○○によって、最後を迎えるのですが。

mugiさんも、機会がございましたら、マンガ版でも、一読されてみては、と思います。
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戦国自衛隊 (giants-55)
2008-12-16 00:18:49
書き込み有難う御座いました。

自分は新旧両方の映画を観ていますが、どっちも面白い。唯、思い入れで言えば、千葉ちゃんの出ている旧作が優るかなあという感じ。何よりも自衛隊が戦国の世にタイムスリップしてしまうという発想が最高!この作品を見る迄は、「最新兵器を有する部隊が、弓矢や鉄砲の武士達に負ける訳が無い。」と思っていましたが、「戦車には戦車の欠点が在って、其処を攻められると意外に脆いんだなあ。」等、「一見完璧に見える物でも、実際には完璧で無い。」という当たり前の事を思い知らされました。

P.S. 書き込みの件、御気になさらないで下さい。自分も読み返しましたが、あの「併記」では誤解を生むのは致し方無い事と思いましたし。

大人になって味覚が変わるというのは在りますよね。自分の場合はピクルスや数の子なんかがそうです。子供の頃は「何でこんな物が美味しいんだろうか?」とマクドナルドのハンバーガーからピクルスを抜いて食べたりしていたのが、今では信じられません(笑)。
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RE:戦国自衛隊 (Mars)
2008-12-16 22:59:30
>>giants-55さん。

実は、私も新旧両方の映画を観ていますが、どちらも、若干(?)、微妙なところがあります(汗)。
初期、千葉氏の作品は、アクションはよかったものの、一部は、家族と一緒に見られないですね。
また、新しい方は、もはや、「戦国自衛隊」とも言えないような、作品かと思いました。

「戦国自衛隊1549」は、「ローレライ」、「亡国のイージス」とともに、福井三部作と評されました。
私は、おそらく、一番、評価が低い「亡国のイージス」が一番好きでですが、giants-55さんの評価は、もっと厳しいのでしょうね。
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実は・・・ (giants-55)
2008-12-17 00:56:10
書き込み有難う御座いました。

実は所謂「福井三部作」の内、実際に観ているのは「戦国自衛隊1549」だけなんです。軍事関係の知識は皆無に等しい為、それが実際的かどうかは判らないのですが、その「設定」と「アクション・シーン」に魅せられました。小説もそうですが、何処を注目して見るかは、人それぞれという事ですね。
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コメントありがとうございます。 (Mars)
2008-12-18 00:23:56
>>giants-55さん。

私も、軍事関係の知識は皆無に等しく、知っている知識といえば、書籍や某有名サイトの受け売り位のものです。

giants-55さんは、「亡国のイージス」はご覧になったことがないのですか。
機会がございましたら、騙されたと思って、ご覧いただければ、幸いです。

(giants-55さんは、「世界の艦船」という雑誌も、おそらく、ご存知ないでしょうね)
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