旧作ではあるが、現在でも通用する認知症高齢者ケアについての知見はおおいに参考になるだろう。
本書で詳説されている(認知症高齢者)グループホームや「宅老所」(小規模多機能居宅介護サービス)は、ますます必要とされているが、近年、増加するどころか減少傾向にある。高齢者の生活の質を向上させるサービスを充実させるとともに、サービス従事者、とくに若者の安定した収入源となる雇用を増やすための施策を、政府が講じてこなかったからである。
雇用政策と連動した社会福祉の増進の責を果たさない政府など、万死に値する。
本書は、2008年改訂版を最後に、絶版のままであるが、有益な内容であるので、改訂し再版してもらいたく願う。
第三の介護の道を拓くグループホームとは?いま、最も注目を集める痴呆性高齢者ケアの魅力。痴呆ケアで効果を発揮するサービスの魅力に迫る最新情報を一挙に掲載。全国に広がる宅老所の情報も満載。
目次
1 グループホームの理念と現状―これだけは知っておきたい!
2 グループホーム・ケアについて―ゆったりした毎日を楽しむ
3 スタッフのためのアドバイス―ケアの質をより高めたい
4 建物の雰囲気づくり―痴呆をやわらげる
5 実現に向けた第一歩―グループホームを開設しよう
6 利用者のニーズ優先・宅老所―地域密着型小規模多機能サービス
まとめ 今後の課題と展望―ぼけても
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