本書は、フィンランドのヤーコ・セイックラ等により開拓されてきた、オープンダイアローグと呼ばれる精神療法につい紹介する。セイックラ自身の論文に加え、斎藤環氏により解説がなされている。
社会構成主義の考え方が、急性期精神疾患の治療に生かされているのには、感慨深いものがある。このオープンダイアローグが、「べてるの家」での実践と重なる部分が大きいことも興味深い。
依頼があったら「24時間以内」に精神科の「専門家チーム」が出向く。そこで患者・家族・関係者をまじえて、状態が改善するまで、ただ「対話」をする――フィンランド発のシンプルきわまりないこの手法に、なぜ世界が注目するのか? 第一人者セイックラ氏の論文と、斎藤環氏の熱情溢れる懇切丁寧な解説が融合。生き生きとした事例、具体的なノウハウ、噛み砕いた理論紹介で、オープンダイアローグの全貌がわかる!
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