表題作含め、短編小説4編。
他者を傷つけたくない、暴力的な他者に自らをさらして傷つきたくないから、主人公たちはひたすらぬいぐるみとしゃべり続ける。(「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」)こりゃ、少子化が加速するはずだ。笑
ひきこもりの兄の心象風景を描いた「だいじょうぶのあいさつ」が秀逸。
“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手な大学2年生の七森。こわがらせず、侵害せず、誰かと繋がりたいのに。ジェンダー文学の新星!鋭敏な感性光る小説4篇。ぬいぐるみと話すサークル“ぬいサー”の、生きにくく、どうしても鈍くはなれない若者たちの物語。
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