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バブル経済とその崩壊は繰り返す

 今日の朝日新聞朝刊に、アイスランドの金融恐慌を取材した記事が掲載されていた。
 それによると、金利の安い円建ての住宅ローンを組んだ人の月々の返済額が、ここ2ヶ月ほどの間でのアイスランド・クローナの暴落/円の急騰で、倍近くにまで膨れあがったとのこと。円にたとえると、月々10万円の支払いが20万円近くになったら、そりゃ支払えない人が続出し住宅は差し押さえられ競売にかけられて、さらに住宅市場はだぶつき価格は下落していくことになりますわな。サブプライムローンやCDSの焦げ付きだけでなく、こんな一種の円キャリートレードが全世界で解消され、それに乗じて禿鷹ファンドが高金利通貨や株式を売りまくっているわけだから、そりゃ大混乱になるでしょうて。
 ガルブレイスが指摘したように、人はバブル経済の崩壊で痛手をこうむっても、やがてそのことは忘れてしまう。肥大化した金融セクターを規制する国際的な枠組みをつくらなければ、将来も金融危機は何度も繰り返されていくことになるのだろう。

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