タイトルどおり、98歳になった「橋本治」を主人公にした、「近未来空想科学私小説」。
なんとも奇妙奇天烈なモノローグが楽しい。
内田樹さんによれば、本書は、「橋本治四大奇書」の一冊とのことだが、わたしも同感だ。濃厚な橋本ワールドが堪能できる作品。
「一体今日は、いつなんだろう?もうすぐ九十八だ。多分」ゆとり世代(もう五十だけど)の編集者に「戦後百一年」なんて原稿頼まれたり、ボランティアのバーさんが紅白饅頭持ってきたり。東京大震災を生き延びた独居老人の「私」が、老境の神髄を愉快にボヤく、人生賛歌の物語。ああ、年を取るのはめんどくさい!
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