もはや旧作に近い対談集であるが、貧困問題そのものよりも、経済思想、社会保障、租税制度、最低所得保障等をめぐって、たいへん興味深い議論が展開されている。
いま読んでもおもしろく有益な内容なので、せめて電子書籍化されることを望む。
格差、貧困、福祉、労働…、いま日本において緊急かつ最重要の問題をめぐる、ベテランと新鋭、二人の経済学者による白熱の対話。徹底した議論の先に見える未来とは何か。
目次
第1章 格差問題と経済学
近年の格差社会
最適課税論
経済政策の転換
ネオリベラリズム
ケインズの経済学
新古典派の経済学
絶対的貧困と相対的貧困
第2章 福祉と制度の経済思想1
北欧の社会福祉
同一労働同一賃金
社会保障
児童扶養手当
女性の労働
年金制度
第3章 福祉と制度の経済思想2
日本の社会保障制度
年金税方式反対論
年金と生活保護
医療保険
雇用保険
介護保険
第4章 ベーシック・インカム
ベーシック・インカムの基礎
ベーシック・インカムの導入
ベーシック・インカムの財源
現状との比較
ねじれ現象
実現の可能性
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