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本と音楽とねこと

ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る

梅森直之,2007,『ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る』光文社(新書,¥735)'09.9.23

 ベネディクト・アンダーソンが政治学や政治社会学に与えた影響は甚大であるが、本書を読むと、あらためて手堅い実証的な歴史社会学を手がけてきた人物であることがわかる。また、その手堅い実証分析の一つ一つが壮大な歴史構想の触手であることにも。
 19世紀後半から20世紀前半にかけて、ナショナリストとアナーキストがグローバルに結びつき、数々の革命をくわだてていった経緯はとても興味深い。また、ナショナリズムとアナーキズムが織りなすダイナミックな社会変動は現在も進行している事態であることにも気づかされた。

二四年前、ナショナリズム研究の最重要書のひとつである『想像の共同体』を著したベネディクト・アンダーソン。彼が二〇〇五年、早稲田大学で行った二つの講義を収録するとともに、そのメッセージを丁寧に解説する。世界の見方が変わる、アンダーソンとナショナリズム理論への最適な入門書。

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