コーポラティズムからガヴァナンスへの転換を、資本によるヘゲモニー簒奪のそれとして認識する視点が、とても新鮮であった。
古典的な社会理論を現代にどう適用していくべきか、いろいろと参考になる論点がちりばめられている。
目次
序章 ポスト・グローバリゼーションの社会形成
第1章 グローバル化時代の日常生活批判
第2章 グローバル化時代の地方文化論
第3章 グローバル化時代のメディア文化論
第4章 資本の生産諸力と社会的個人
第5章 社会的個人と集合的身体
第6章 社会的個人とグローバル社会主義の生成
第7章 グローバル化時代における政治概念
第8章 ヘゲモニー概念の再発見
第9章 グローバル・ガヴァナンスのヘゲモニー闘争
第10章 グローバル・カタルシスの時代
金融資本主義と新自由主義の破綻が語られるなか、社会の理念を再構築する力をもった新たな思想が求められている。
3人の古典思想家マルクス、グラムシ、ルフェーヴルの方法概念を手がかりに、ポスト・グローバリゼーションの歴史的選択の方向性をアクチュアルに提示する。
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