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本と音楽とねこと

グローバル化を超える市民社会

斉藤日出治,2010,『グローバル化を超える市民社会――社会的個人とヘゲモニー (21世紀叢書) 』新泉社(¥2,415)'10.11.25

 コーポラティズムからガヴァナンスへの転換を、資本によるヘゲモニー簒奪のそれとして認識する視点が、とても新鮮であった。
 古典的な社会理論を現代にどう適用していくべきか、いろいろと参考になる論点がちりばめられている。

目次
序章 ポスト・グローバリゼーションの社会形成
第1章 グローバル化時代の日常生活批判
第2章 グローバル化時代の地方文化論
第3章 グローバル化時代のメディア文化論
第4章 資本の生産諸力と社会的個人
第5章 社会的個人と集合的身体
第6章 社会的個人とグローバル社会主義の生成
第7章 グローバル化時代における政治概念
第8章 ヘゲモニー概念の再発見
第9章 グローバル・ガヴァナンスのヘゲモニー闘争
第10章 グローバル・カタルシスの時代

金融資本主義と新自由主義の破綻が語られるなか、社会の理念を再構築する力をもった新たな思想が求められている。
3人の古典思想家マルクス、グラムシ、ルフェーヴルの方法概念を手がかりに、ポスト・グローバリゼーションの歴史的選択の方向性をアクチュアルに提示する。

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