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本と音楽とねこと

無冠の帝王

頭脳警察,無冠の帝王(2010)

 CD7枚、DVD2枚のライブ集だ。(うち、一枚はスタジオライブ。)
 ひととおり聴いてみて、懐かしさよりも、時代を切り裂く鋭利なメッセージと鮮烈な楽曲とに強い同時代感覚をおぼえた。
 むかしの曲より新しい曲の方が断然良い。なかでも、米第101空挺師団に一人で立ち向かい射殺された14歳の少年、クサイ・サッダーム・フセインの息子を歌った「七月のムスターファ」、そして「時代はサーカスの象にのって」は圧巻だ。
 残念なのは、ところどころに検閲、音消しが入っていることだ。興ざめなことこの上ない。

無冠の帝王/頭脳警察~結成40周年記念BOX~
1969年に結成し、昨年40周年を迎えた日本のロックの先駆者『頭脳警察』(PANTA、TOSHIも2010年で還暦を迎えた)。この40周年を記念しての貴重なBOXです。
結成より40年が過ぎ、還暦を迎えた今も、ノスタルジアでは無く現役ロックバンドにこだわる「PANTA」、「TOSHI」の希少かつ貴重な音源&映像、二人のライヴ(生き様)を収録した本作は今後の日本のロックシーンを語るに欠かすことの出来ないレコード(記録)となる事でしょう。
Disc-1(CD)2010.8.8 STUDIO LIVE
Disc-2(CD)「解散ライヴ」1975.12.31渋谷屋根裏
Disc-3(CD)「悪たれ小僧」1990.10.3新宿LOFT
Disc-4(CD) 「命どぅ宝.平和世コンサートVol.13」2002.4.28上野水上音楽堂
Disc-5(CD) 「ROCK LEGENDS」2002.10.25東京厚生年金会館
Disc-6(CD)「JAPAN ROCK BAND FES」2008.5.18日比谷野外音楽堂
Disc-7(CD)「DRIVE TO 2010」 2009.10.27新宿LOFT
Disc-8(DVD)「TOUR 2001 FINAL ″AX LIVE″前編」2001.9.6渋谷AX
Disc-9(DVD) 「TOUR 2001 FINAL ″AX LIVE″後編」2001.9.6渋谷AX


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コメント一覧

PANTAは詩の人
「いとこの結婚式」もなかなかいいですが、時代がかった当時の曲は、いま聴くと辛いものがあります。
「反体制」というイメージは、半分以上、ファンが勝手に創りあげたものでしょう。軟派なラブソングや詩的ロマンにあふれた叙情歌もたくさん創ってきたし、一時期、NHK FMのDJもやっていましたよね。
いずれにせよ、あの卓越した詩的センスは誰にもまねできないでしょう。「RED」、「クリスタルナハト」、そして「オリーブの樹の下で」は、不朽の名作だと思います。
unacool&あにやん
PANTA
頭脳警察って69年デビューなんですね。はっぴいえんどと同じだ。
そういえば、当時、慶応の三田祭で、頭脳警察のあとに出てきたはっぴいえんどが観客に投石されたとかで。まあ、PANTAの扇情的な歌のあとですからねw

反体制の歌が多い中で、フォーキーでコミックソング的な「いとこの結婚式」をよく聴いてました。
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