今野晴貴氏の「ブラック」本はこれで何冊目だろうか。企業による勤労者違法搾取の実態を人口に膾炙させた功績は大きいが、本書では、ブラック企業に群がる「ブラック士業」の手練手管を明らかにしている。本書を読めば、ブラックなのはもはや特定の企業だけなのではなく、ビジネスモデルとしてブラック業態が拡大している実態がよくわかる。この問題についても、政府の無策ぶりが懸念されるが、これから就職する者には、こうした現実があって自らも被害者になり得ることを知っておくべきだろう。
目次
第1章 ブラック企業の背後には、決まって“彼ら”がいる
第2章 「ブラック士業」が違法労働を拡散させる
第3章 私もワタミ・ユニクロの弁護士から「脅し」を受けた!
第4章 恐るべき「労組潰しビジネス」の実態
第5章 「ブラック企業ビジネス」が社会を壊す
第6章 貧困化の果てに―変容する弁護士界
第7章 意外な「ブラック企業」の加担者
終章 「アリジゴク社会」を乗り越えろ
なぜ悪辣な企業がこの社会に根をはり、増殖しているのか。その裏には、ブラック企業を支える弁護士・社労士がいた。若者を使い潰すテクニックを指南する“彼ら”の怖るべき実態とは。ベストセラー『ブラック企業』の著者が、圧倒的な量の取材をもとに労働問題の暗部を暴く!
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