本書は、親を、配偶者を、介護苦の果てに殺害した当事者を直接取材して編まれたものである。
介護保険の在宅介護サービスを利用していても、介護殺人は起きる。このことを、加害者の声をとおして明るみにしただけでも、本書の価値はある。
介護苦の深刻さが、一つ一つの事例をとおして伝わってくる。介護殺人の被害者は、ほとんど認知症を患っているが、子どもや配偶者が一人で介護するのは無理だ。
政府が超長期償還赤字国債を発行し、コンビニと同じくらいの数のグループホームと、そこで働く介護職員を調達しなければ、こうした悲劇は防ぐことはできない。
老老介護、多重介護、介護離職…高齢化ニッポンを象徴するキーワードになった「介護」の末に起きた悲劇の真相とは、いかなるものだったのか―全国で起きた事件を検証し、当事者自らが語る、衝撃のルポ。NHKスペシャル『私は家族を殺した~“介護殺人”当事者たちの告白~』をベースに書き下ろし!!
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