ノモンハン、ミッドウェー、ガタルカナル、インパール、レイテ海、沖縄、これらにおける戦闘に、日本軍はなぜ敗れたのか?戦争の正当性、歴史的意味は問わず、ただただ敗因のみを、とくに組織論の観点から探求する。
現在でも本書が読み継がれ続けているのは、本書のなかに、身近な組織の失敗、その要因が見い出されるからでもあろう。
組織論にちなんで書きたいことはあるが、書いたら、まーた激怒する人たちが出てくるので、いまは自粛する。笑
組織論以前に、日本は万世一系の現人神、天皇が君臨する神の国である(実際は天皇のルーツはおそらく朝鮮半島から渡来した部族の長)とか、元寇の際「神風」を吹かしめた神国日本が負けるわけがないとか、日露戦争でバルチック艦隊を撃破した日本海軍が負けるはずはない(「艦隊決戦主義」)とか、勇壮な突撃精神は米ソの強大な軍事力に勝る(「白兵銃剣主義」)とか、こんな妄想を国民挙げて信じていたわけだから、とくに、圧倒的な科学技術と軍事力を保持し、目的合理主義的に戦略を練り戦ったアメリカ軍に勝てたわけないですわな。
大東亜戦争における日本軍の兵士たちの死は、ただただ悲惨なだけの、まるで無意味な死であった。
と書いて、これ、学生のときにすでに読んでいたことを思い出した。呆けが酷い。
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