京都•左京区 フェルデンクライス/アート/ダンサブルな暮らし

身体と芸術、社会とのつながりを実践しながら研究活動を行う。
発達教育学/ソマティクス教育/表現文化

能楽とフェルデンクライス

2010-08-06 | What's NEW

大変暑い日が続いております。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、管理者は、3週間にわたる能楽の稽古を経て、来週の8月10日に能楽の発表会に出演します。

今回、この伝統芸能の稽古に参加したのには、以下のことに興味があったからです。

●表現者として、又、フェルデンクライス・プラクティショナーとして能楽の中の仕草や基本姿勢に日本人特有の動きの機能の原点をさぐり、これらを将来の活動に生かしたい。

●フェルデンクライスの動きの原理を持って、能楽の構えや運びを体験し、その無駄なく優雅な姿がいかなる環境から来たのか、その経緯を知りたい。

●能の世界では、定年なし!?=いい動きは、いつまででも続けられる。その秘密は、どこにあるのだろう。

こういった興味からの出発でした。

稽古は、残すところ3日ですが。今までの稽古の中での発見は、能の構エの中にある身体の重心のかける位置。運びの中にある、下半身と上半身の調和。のすばらしさ、でした。あの構えで動くと、面白いくらいに足が軽くなり、足がなくなったように運びが生まれます。

又、稽古をする前には、思ってもいなかったことも考え始めました。たとえば、この芸能を続けた際に起こる問題点もあるのだ。という発見や、又、大変未熟で、大変生意気な意見でもありますが、この能楽の楽しさと難しさを知った者として、この芸を更に優美に魅せる為に、私にもお手伝いできることはないか?という気持ちも浮かび上がったのです。

この芸術が650年に渡って、途切れることなく継承され、現在の形で私たちが触れられるようになるまでにも大変なご苦労がありました。

その苦難の数々を改めて、耳にすると、現在こうして能楽をこんなに身近に体験し、稽古できることの嬉しさも倍増します。又、『これから能楽は、どのように受け継がれていくのだろう?』、と人事でなく、日本人として何が私たちにできるのだろうか?と考えさせられる場でもありました。

このいろいろな思いの集大成が、8月10日の発表会です。27年前に外国人を対象とした日本の伝統芸能のトレーニングを企画・運営されたジョナ・サルズ氏の思いやTTT受講生の思いが、能、狂言、日本舞踊と伝統芸能の兄弟・姉妹たちが一緒に力を合わせて発表します。

どうぞ、お時間ある方は、足を運んでみてください。

来年は、ご一緒しませんか?

********************

トラディショナル・シアター   トレーニング2010 

成果発表会

能 狂言 日本舞踊

 

日時:2010年8月10日(火曜)

開場:17:30/ 開演18:00

会場:大江能楽堂(京都市中京区)

出演:T.T.T参加者

   T.T.T2010講師(片山伸吾、田茂井廣道、大江信行、茂山あきら、丸石やすし、茂山童司 ほか)

入場無料

 

主催:京都芸術センター

URL:http://www.kac.or.jp


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2 Comments

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Unknown (Reiko)
2010-08-07 08:44:57
今年のT.T.Tに参加したかったのですが
フェルデンクライスの講習と重なっていてかなわず(>_<)

でも。募集要件を見ると
~~~~~~
演劇・ダンスなど、
舞台芸術に関わる表現活動を行っている方
(研究活動も可)
~~~~~~
とありますね。私は対象外か…

本番の舞台、素敵な時間をお過ごしください。
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Reikoさんへ (管理者)
2010-08-07 12:03:31
Reikoさん
本当ですか?是非、いつかご一緒したいです。講師陣も親身になって熱心に指導して下さります。自分の日本人としてのルーツに触れられる素敵な場です!
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