Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

カラッと

2010-06-10 | Weblog

昨日は、同僚たちと回転ずし屋でたらふく寿司を食べ、ケーキなんかも2,3個むしゃむしゃと食べてしまったから、そりゃもう腹が風船のように膨れた。
この店はチェーン店なんだけど、夜9時を回っても客足が絶えないというか、常に満席なのが凄い。
世の中まだまだ不景気と言いながら、実に景気の良い店だった。

今日は、気温が28度も上昇しとても暑かったが、カラッとしていて僕はわりとこういった感じが好きだ。
たぶんハワイなんかは常にこんな感じなんだろうなと思うけど、確かに何時も今日みたいにカラッとしていたら、時間も平和的に過ぎていくのではないか。
涼しいところでアイスティーでも飲んで、そこにご機嫌な音楽でも有れば、何も言うことはないだろう。


ジャックジョンソンの新しいアルバムが出ていた。
夏の時期のちょっと前にリリースするところがまた上手いというか、ちゃんとその辺は計算しているのだろうか。
『TO THE SEA』というタイトルが付けられていて、またこのジャケットもとても良い!
で、中身もこれまた文句なく素晴らしい。
この人の音楽は、決して聴きこんではいけない。
聞き流すくらいが丁度良く、知らない間に3回もリピートさせてしまったくらいだ。
カラッとした場所で、レコーディングされているから、アルバムの雰囲気もそんな感じなのだ。


松本清張の『砂の器』も読んだ。
昔の作品でかなりメジャーな推理小説なのだが、推理小説と言いながらも、しっかりと人間模様を描いている。
殺人犯を捜すために捜査を重ねるが、犯行の原因など真相がつかめないまま任意捜査に切り替わってしまう。
それからの主人公の刑事の努力ぶりが、読んでいてのめり込んでしまう。
主人公は、日本中をあちこちと歩き回り、殺された被害者の人物像が徐々に浮き彫りになっていく。
それは過去を掘り下げることで見えてくる、悲しい事実でもあった。

まあ、とにかく昔の作品なので昭和の匂いがぷプンプンしてくる。
推理小説のトリックとしては、偶然がちょっと多すぎるかなあとも思った。
しかし、推理小説は所詮エンタテイメントなので、社会問題なども織り交ぜて書くともなるとなかなか難しい問題だったろう。
それでも、グイグイと最後まで読者を引きつけた。


最新の画像もっと見る

post a comment