Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

高輪と戸越の井戸

2019-05-03 | Weblog

ゴールデンウィークは何処へ行くのも人だらけ。

そんな時は都内で井戸探しでもするのがよい。

 

そもそも、僕がどうして井戸ポンプを探すようになったのかと考えると、何となくとしか答えられない。

最近増えて来た非常用としえての井戸ポンプを除けば、昔からある物は何れ無くなってしまうものだ(或いはもう使われてない)。

それ程多く存在してるわけではないし、『水』というものに深く関係してるし、見た目の錆び具合がたまらない等色々な要素があると思う。

 

単純に探すという行為が面白いと思うのだけど、それを見つけるたびに多少のヨロコビの様なものがフワッと湧きあがる。

そのような昔からある井戸ポンプが品川周辺には幾つか残されている。

 

まずは泉岳寺周辺を散策すると、路地裏にまだ現役の井戸ポンプを発見。

 

 

 

 

上のポンプは新しいものに変わっているのだが、しっかりと井戸水が出てくる。

この辺りは高台になっており、周辺と比べるとかなりの高低差を感じる。

 

 

 

 

 

 

 

新しいマンションと昔からの建物が混在し、昭和から平成、更には令和へと時代が流れていき、都心部は景観が変わるのも早いだろう。

あと何十年、もしくは数年でこのような光景が見られなくなってしまうのだろう。

 

 

 

塀の脇に、植物の置き場になっている為一瞬気付かなかった枯れ井戸を発見。

 

そして、多分古い建物が壊されたあとに新しいアパートが建てられたが、井戸だけはオブジェとして残してあった。

 

 

 

この界隈は1キロ四方に井戸ポンプが幾つも有る。

何か理由があってなのか良く分からない。

 

 

 

 

現役なものもいくつかあり、とても古いものだけど綺麗にされていた。

 

 

 

 

特に、木造家屋と井戸ポンプは非常に趣が有り、更には植木鉢に咲いた花々も実に美しい。

 

 

 

 

 

 

雨が降ったり止んだりでうっとおしいが、雨露が新緑つやつやとした感じを醸し出している。

そもそも地下水はこの雨水が溜まったものであるから、雨が降ればそれだけ井戸からくみ上げられる水量が増えるという事である。

 

 

 

 

 

 

さて、そこから戸越へ移動。

すっかり雨雲は無くなって、清々しい青空が現れた。

 

戸越銀座は連休なのか人で賑わっていたが、すこし裏路地を行くと実に閑静な住宅街がある。

商店街の両脇は高台になっていて、ここも高低差を感じる土地であった。

 

 

 

お店の方がいらっしゃったので、井戸ポンプの写真を撮っても良いかと尋ねると「いつでもどうぞ」と快い返答。

商店か何かだろうけど、一体何の店かは確認しなかったがここも鉢植えの花が綺麗だ。

 

しかもポンプの脇の鉢にはメダカが泳いでいた。

 

 

 

 

さらに数機の井戸ポンプがあり、良く分からないが地下水と高低差の関係があるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

戸越銀座に良い感じの写真屋があった。

少し遠いけどいつかフィルムを現像するときはここに持って行こうと思った。

 

 

 


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