Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

ラッシュライフ

2007-03-25 | Weblog
J.D.サリンジャーの『キャッチインザライ』と井坂幸太郎の『ラッシュライフ』を読んだ。前者は村上春樹の訳のものだが、内容的には題名とかけ離れたものだった。もっと牧歌的で爽やかな感じの物かと思ったのだが、ビート文学というものは良く分からないなあ。僕はどうも昔の海外の名作と言われる小説は苦手のようで、やはり後者の現代ものはとても面白かった。

『ラッシュライフ』は4つのストーリーが並走するのだけど、これが面白い箇所で次の人物の話になってしまう所がまたニクイ。その各々の何処かしらで接点があるのだが、最後は一体全体どんな形でまとまって行くものかと思わせるわけだ。ちょっとトリックが強引な所もあるけれど、良く出来ていると思う。歌で言うとビートルズのペニーレインみたいだな。ちょっと違うか。

そう言えば、今朝方名古屋から特急で帰ってきたのだが、予定時刻の一時間半も送れて東京に着いた。と言うのは、新幹線が人身事故か何かで動かなくなり、その乗客を乗せる為に連絡待ちで時間がかかったと言うわけだ。

新幹線で人身事故?と電車の中で缶詰になっていた時は変に思っていたけど、ウトウトして窓枠に頭を強打してしまうくらい眠かったので、別に気にしていなかった。しかし、それが新幹線から人が飛び降りたと言う事故だったとは以外だった。まったくいい迷惑だよな。

世の中は、同じ時間帯にいろいろな場所で、様々な事が起こっているのである。






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