僕は、フォトフレームというものが好きで、店なんかで良い物があるとすぐ衝動的に買ってしまう癖がある。
そのかっこいいフォトフレームならば、イマイチな写真でもそれなりに見栄えがするからだ。
だから、家にはいくつかの写真立てが散在してある。
去年の父の日には、デジタルフォトフレームなる物をプレゼントして、帰宅するごとに自分の撮った写真をデータカードで持って行ってる(まあめんどくさいけど)。
先日、実家に帰った時に僕の母親が困った顔で、まだ箱から開けていないデジタルフォトフレームを見せてくれた。
そのデジタルフォトフレームと言うのは、某携帯電話メーカーの物で、携帯電話からメールで写真を送ったものが自動的に映るというものだった。
僕は「そう言うものは分からないんだからやめとけ」と釘を打っておいたのだが、まんまとショップのセールストークにハマってサービスを受けてしまったようだった。
親は、ただ機種変更をしにショップへ行っただけなのだが、(結果的に)余計な物まで買わされたのだ。
おいおい、ちょっと待ってくれ。
携帯電話の機能もロクに使いこなせない親に、そんな物をどうやって使えと言うのか。
そもそもそう言うものは、子供から親にプレゼントする趣旨のもので、それを親の方にセールスしてどうするんだ!?
僕は、まだ封も開けていないまっさらのフォトフレームを手に取り、イキドオリを隠せずにはいられなかった。
すぐさま、そのショップにクレームを入れたのだが、担当者は一応上司と相談した結果、すでに契約はしてしまっているので解約するにはいくらかの(安いとは言えない)解約金が掛るとのことだった。
氷壁のように立ちはだかるマニュアル通りの応対に、ある意味傍若無人な僕の声は届かないのだった。
デジタルフォトフレームによる機能とかサービスは確かに良いのかもしれない。
しかしここでの問題は、解約金が掛ってしまうことを当の本人は知らなかった(もしくは理解していなかった)と言うことだ。
そこで、今度はメーカーのカスタマーセンターに直接苦情を言いつけた。
言いつけたと言っても、苦情を言うコツは『褒めるのが7割、苦情が3割』を意識し、今度は冷静にしゃべった(苦情を言うのって意外と難しいものだ)。
何度か電話でやり取りし、その2,3日後に回答が来て、解約後に違約金を払うとのことだった。
まあ、メーカーの誠意が感じられたし、違約金というものも期待してなかったので、それで胸を撫で下ろした次第だった。
結局、後で話を聞くと、全てが白紙撤回されたようだったので事なきを得た。
ショップの方も商売だから仕方ないのかもしれないけど、誰でも彼でも売ってしまえ的な営業姿勢では、お互いにトラブルを増やすだけだし信頼性だって失ってしまう。
売り手も買い手も、ただ闇雲に色々と手を出すのが問題なのかもしれない。
世の中は便利になるけど、その便利さと付き合っていくということはエネルギーがいるし大変な事なのだ。
これからも生きていくうえで、今回のような落とし穴に何時ハマってしまうか分からない。
普通に安閑と生きていくことって、意外と難しいのかもしれないね。
ところで、手元に残ったデジタルフォトフレームは、僕が頂くことにしようかな。
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