私は毎年この時期、背筋を伸ばして、
録画保存しているあるテレビ番組を観ることにしています。
2000年に放送された NHKスペシャル ・・・
『雨の神宮外苑 学徒出陣・56年目の証言 』 です。
昭和18年10月21日、
国立競技場で敢行された
『出陣学徒壮行会 』 のドキュメンタリーです。
前日からの雨が降りしきるこの日、
戦地に向かう 25,000人の学徒と、
それを見送る 50,000人が今生の別れを覚悟しました。
見送る側の多くは女子学生 ・・・
番組は、
壮行会に参加した人々の証言で構成されています。
当時、
東京女子医学専門学校 (現在の東京女子医科大学 )
で学んでいたこの女性は、こんな言葉を語っています。
『なんで前途有為な人たちが
駆り出されなければいけないのだろう ・・・
行進を見つめながらそんな思いでいっぱいだった 』
また、
『聖戦という言葉のもと、一致団結を装っていたが、
心のどこかで割り切れない感情があった
他の多くの人も
同じ気持ちだったのではないだろうか 』 ・・・ と。
時おり見せる笑顔には、
遠いあの日に思いを寄せるやさしさがあふれています。
出陣学徒壮行会を境に、
多くの若者が戦争に巻き込まれていきました。
記憶の中で先の戦争が風化してしまわないために ・・・
忘却ほど残酷なことはありません。
終戦の日を前に
石丸進一 投手
明日は終戦の日
先人たちへの敬意
JFK-World
多くの点で、私と貴方は、意見を別にしていると、思っています。
「記憶を風化させないために」
こういうタイトルで、「敗戦の日」のマスコミが、全国津々浦々に、反日の記事を届けます。
私は、日本が正しい戦争をしたとは考えておりませんが、日本だけに責任を押しつけるマスコミの反日ぶりに、不快感を消すことができません。
「先人への敬意」をと、私は、貴方のこの言葉に、一点の共通点を見ます。あの大戦で散った、多くの人々には、追悼するとともに「敬意」と「感謝」を忘れてはならないと、私は考えております。
その上で、「記憶を風化させないために」、努力を続けるのであれば、私は納得させられます。
貴重な写真と、貴重な取材を感謝いたします。
昭和18年秋、従兄は札幌師範を繰り上げ卒業し
陸軍航空隊の幹部候補生として入隊しました。
サッカー(蹴球)選手でした。
出陣学徒壮行会には参加していたかはわかりませんが、
昭和20年5月18日特攻隊員として知覧から飛び立ち、
戦死しました。
敗戦時12歳樺太から引揚げ、戦争の悲惨さ惨めさむごさを体験しました。
記憶は薄れるどころか、益々鮮明になっていきますが、残された時間は長くないです。
若い方が記憶を風化させないで、語り継いでいってほしいです。
戦争は絶対いやです。