イタリア本土側から大運河に入っていちばん最後の橋
「Ponte dell'Accademia アカデミア橋 」 ・・
石づくりのスカルツィ橋とリアルト橋とは対照的に、
木づくりの温かみがある橋です。
注: 実際は鉄鋼と木の複合構造
(映画 『旅情 』 より )
映画 『旅情 』 では、
水上バス バポレットやリアルト橋が登場します。
(1月24日のブログ参照 )
そして、
主人公 ジェーンの宿が 「アカデミア橋 」 の近くという設定でした。
ベネチアの人は、
『猫の背中 』 のようなかたちとこの橋をたとえます。
1854年に、最初は鉄製の橋として架けられたアカデミア橋 ・・
1933年、
スカルツィ橋と同時期に木づくりの橋に架け替えられました。
(2月 2日のブログ参照 )
当時、頑丈で美しい石づくりの橋を望む声が多かったそうですが、
2度目のアカデミア橋は敢えて木でつくられました。
その後、アカデミア橋は老朽化が進み、崩落の危険性から、
1985年に現在の橋に替わりました。
頑なに木にこだわり、見えないところを鉄鋼で補強するという
現在のアカデミア橋の構造 ・・
イタリア人の頑固なものづくり気質を垣間見ることが出来ます。
注: 現在、再びアカデミア橋の架け替えが行政で議論されている。
次は木製か鉄製か ・・ それとも石づくり ?
アカデミア橋はまた、ロマンチックな橋として知られています。
橋の欄干のワイヤーロープに、『Love Lock ラブ ロック 』 ・・
つまり、『愛の鍵 』 を付けるカップルがたくさんいます。
しかし、ベネチア当局はこれを好まず、
せっかく付けた鍵はすぐに取り外されてしまうそうです。
たぶん、重さが問題なのでしょう。
たとえば、ひとつ100グラムの鍵でも、
1万人が付ければ重さ 1トンになります。
海の上につくられた都市 ベネチアでは、
建造物の重さによる地盤沈下が長年問題となってきました。
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