メルボルンは、2006年以来、
他の都市 (バンクーバーやウィーン ) に譲り渡していた
「World Most Liveable City 世界で最も暮らしやすい都市 」
における首位の座を、2011年、2012年と続けて奪還しました。
これは、イギリスの週刊誌 『エコノミスト 』 の調査によるもので、
単にひとつの指標に過ぎませんが、
メルボルンの街に漂う穏やかな空気を肌で感じると、
この結果には大いにうなずけます。
オーストラリアは、
建国以来 『多文化主義 』 を国是に掲げてきました。
1927年まで首都であったメルボルンは、
国是を率先垂範してきました。
現在、メルボルンに暮らす人々のルーツをたどると、
170カ国以上におよぶそうです。
創立150年を超えるメルボルン大学 ・・
多くの国からの留学生が学ぶ大学として知られています。
いろんな素材が混じり合っておいしいスープが出来るように、
多様性は豊かな創造の源泉です。
それは、建国からわずか200年あまりで世界一の大国となった
アメリカ合衆国の例に明らかです。
対立という構図ではなく、融合という姿勢で
「世界で最も暮らしやすい都市 」 の座を築いてきたメルボルン ・・
しかし、反面、
移民過剰が社会問題となってきていることも事実です。
これからのメルボルンは、世界の試金石となるでしょう。
jfk-world