19世紀半ばにヴィクトリア州で金鉱が発見され、
ゴールドラッシュをばねにメルボルンは発展しました。
『ラッシュ 』 というブームが去った後も、メルボルンの街では、
それを支えた 『ヴィクトリア期 』 という輝かしいひとつの時代を
葬ることなく、モダンがクラシックと融合していきました。
クラシックとはいえ、わずか200年ほどの歴史 ・・
しかし、現代のメルボルンの建造物は、
過去への 『オマージュ 敬意 』 を忘れていません。
それは、都市の要素としての
『アート 』 を継承していくことにほかなりません。
たとえば、
南半球でいちばん高い展望台を誇る 『ユーレカタワー 』 ・・
そこにはミツバチのオブジェ ・・
建築が機能だけで充足するものではないことを物語っています。
『フリンダース駅 』 と向かい合う 『フェデレーション スクェア 』 ・・
(1月3日のブログ参照 )
設計の底辺には (先住民の )アボリジナル アートがあるそうです。
2006年に新しく生まれ変わった 『サザンクロス駅 』 ・・
大陸間鉄道への玄関口です。
特徴的な大きくうねった屋根 ・・
プラットホームに立つと、
それは旅への高揚感を表現しているように感じます。
過ぎ去った時間と新しく生まれる時間が対立することなく、
心地よく共存している街 ・・
これもメルボルンの印象です。
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