ベトナム戦争の歴史を変えた 「テト攻勢」 の時、
「フォー・ビン」 のオーナーであり、
勇敢な革命戦士でもあった ゴ トアイ さん・・
革命以降もずっと、秘密作戦の舞台であった
「フォー・ビン」 の2階が ゴ トアイ さんの住まいです。
齢90を超える高齢ながら、
私たちのインタビューに熱く語ってくれました。
「1968年の旧正月・・
私は市内の特攻隊で第6分隊だった。
市内のあちらこちらで、敵のいるところに行って戦った。
でも最後にアメリカ軍がこの家を包囲して、私は逮捕された。
パリ和平協定まで7年間拘留の身だった。」
拘留中、ゴ トアイ さんが受けた拷問は、凄惨を極めたそうです。
しかし、ゴ トアイ さんは淡々と語ります。
生涯を革命に捧げた革命戦士・・
その言葉には重みがあります。
「若者は、一生懸命勉強して、より良い国を作ること。
一番大事なのは、何かを生み出すために働くことなんだ。」
「革命を志す以上は、家族のことは2番目。
まずは国のこと、国をどうやって救うかを一番に考えていた。」
「ホーおじさんは天才、ひと時も尊敬の気持ちを忘れたことがない。
フランスも、日本も、アメリカも負かしたからね。
そして、やさしかった・・」
誇らしげに語る革命戦士の目には、時おり光るものがありました。
この撮影からほぼ1年後、
再びホーチミン・シティを訪れる機会があり、
「フォー・ビン」 を訪ねてみました。
ゴ トアイ さんは他界されていました。
合掌
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