キンデルダイクの堤防を
ゆっくり散策しながら風車を眺めるのもいいですが、
風車の間をクルーズするのもキンデルダイクの醍醐味です。
静かに進むボート ・・
羽根の長さ (直径) が30メートル近くあるといわれる
キンデルダイクの風車は、近づいて見るとかなりの大きさです。
毎年、7月と 8月の土日には、
いっせいに風車が回されることがあるそうです。
その様子の壮観さは、想像に難くありません。
ひたすら穏やかな水面は、
鏡の上を滑っているような錯覚を覚えます。
空の青さは水の青さを創り、雲は美しい模様を水に映します。
まるで蒼い鏡のように ・・
紀元70年、
帝政ローマの博物学者 = Gaius Plinius Secundus プリニウスは、
オランダの風土についてこんなふうに著しています。
『オランダには大洋が日に二度進入してくる。
いったいここは海の一部なのか陸の一部なのか
わからないという感じがする。
満潮の時は住民は砂丘の上の小屋に避難し、
まるで潟に浮かんだ船の上にいるようであり、
引き潮となると難破船から脱出した水夫のように
そこから出てくる。』
やがて、日が暮れ始めました。
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