サン マルコ小広場の見どころのひとつ ・・
(向かって左がドゥカーレ宮殿 )
ドゥカーレ宮殿と小さな運河を挟んで建つ建物 ・・
(3月5日のブログ参照 )
ゴンドラが、ひっきりなしに細い運河に入っていきます。
かつて、この建物の中には監獄がありました。
観光客が眺めるその先には、
Ponte dei Sospiri (イタリア語 ) ため息の橋
ふたつの建物をつなぐために、
1602年につくられた橋です。
ドゥカーレ宮殿で判決を受け、監獄に向かう囚人の心情から
「ため息の橋 」 と呼ばれるようになったといわれていますが、
実際には、
イギリスの天才詩人 バイロンの詩の一節がその由来のようです。
(2月21日のブログ参照 )
I stood in Venice
on the Bridge of Sighs
A palace and a prison on each hand
(以下略 )
私はベニスにたたずんだ
ため息の橋の上
私の両側には宮殿と監獄
『チャイルド・ハロルドの巡礼 』 より
Giacomo Casanova
ジャコモ・カサノバ (1725年ー1798年 )
ベネチア生まれの稀代のプレイボーイ
放蕩の限りを尽くしたカサノバの人生は、
何度も映画化されています。
時は、
ベネチアの栄光と繁栄が隠しようのない陰りに包まれた頃 ・・
妖術を操ったとして有罪となった30代のカサノバ ・・
「ため息の橋 」 を渡ったであろうカサノバは、
警戒厳重な監獄からの脱獄に成功しました。
華麗なる 『カサノバ伝説 』 のひとつです。
(逆方向から見た ため息の橋 )
ため息の橋 ・・
観光客は、ベネチアの歴史に思いを馳せ、
ここで小さくため息をつきます。
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