
『世界一美しい通り 』 といわれるベネチアの大運河 ・・
(2月 2日のブログ参照 )
全長およそ4キロメートルの 『海の道 』 に沿って
建ち並ぶ美しい建物が織り成す光景は、
まさにベネチアの歴史絵巻です。

Chiesa di Santa Maria サンタ マリア教会

17世紀に建てられた教会です。
サンタ ルチア駅、スカルツィ橋に近く、
ベネチアン バロック様式のファサードが特徴です。

7世紀末に始まり18世紀の終わりまで、
120代にわたり続いたベネチアの
『Doge ドージェ (最高執政官) 』 制度 ・・
最後のドージェ Ludovico Manin
ルドビーコ・マニン (1725年-1802年) はここに埋葬されています。

Ca' d'Oro カ ドーロ
大運河をさらに進むと、左側に見えてくる美しい建物 ・・
ベネチアン ゴシック スタイルの典型です。

15世紀の半ばに、
ベネチアの名門貴族 コンタリーニ家が建てた館です。
(コンタリーニ家は、
11世紀から17世紀にかけて8人のドージェを輩出している )
かつては外観が金箔で飾られ、黄金色に輝いていたことから
『金の館 』 という別名で呼ばれています。

1797年のベネチア共和国の終焉以降は、
何度も所有者が変わりました。

Marie Taglioni
マリー・タリオーニ (1804年ー1884年 )
スウェーデン生まれのバレーダンサー
19世紀にこの館を手に入れた彼女は、
中庭を見下ろす華麗な装飾のバルコニーや
階段を取り除いてしまいました。
彼女の行為は
『Vandalism バンダリズム 』 として非難されました。
注: バンダリズム・・
歴史的、芸術的に価値のあるものを
破壊や汚染してしまう愚行
『カ ドーロ 』 は、
現在イタリア国家が所有 ・・
ベネチアの美術品を展示する博物館となっています。
当ブログは、
撮影、取材の際に現地で見聞した情報を元に書き綴っています。
また、史実に違わぬよう、出来るだけ多角的に検証しています。
それでも誤りがあるかも知れません。
もし記述の誤りにお気づきになった場合には、
ご指摘いただけると幸いです。
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