平均30メートルの高さといわれるアンジェ城の城壁 ・・・
1912年、当時のアンジェ市長の発案で、
堀 (空堀 ) が庭園に生まれ変わりました。
イタリア式 (ルネサンス ) 庭園を手本に、
(8月12日のブログ参照 )
17世紀末、
『王の庭師 』 と称されたアンドレ・ル・ノートルが確立させた
「Jardin a la Francaise フランス式庭園 」 です。
(2013年6月23日のブログ参照 )
『Parterre パルテール (刺繍花壇 ) 』 ・・・
左右対称の幾何学模様など、小規模ながらも
フランス式庭園の典型を見ることが出来ます。
アンジェ城の堀にはおもしろい歴史があります。
Rene d'Anjou
アンジュー王 ルネ (1409年-1480年 )
封建君主でありアンジェ城主。
(アンジェ地方は元々アンジュー家の領地 )
姉のMarie d'Anjou アンジューのマリー (1404年ー1463年 )
はシャルル7世の王妃。
シャルル7世を支え百年戦争の勝利に貢献する。
(2013年7月2日のブログ参照 )
アンジェ城で生まれたルネは堀を動物園に改造しました。
サルや鹿、さらにはラクダまでが放し飼いにされていた
と伝えられています。
17世紀には政敵の幽閉場所 ・・・
18世紀から19世紀には監獄 ・・・
そして、
2度の世界大戦時は兵舎として利用されたアンジェ城 ・・・
堀が菜園として使われていた時代もあったそうです。
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