1920年代後半から1930年代にかけて、
バリ絵画は大きな転換期を迎えます。
最も影響を与えたのは、1927年にウブドに移り住んだひとりの
ドイツ人画家 = Walter Spies ヴァルター・シュピース
(1895年ー1942年) です。
「バリから霊感を受けた」 シュピースは、
独得の画法で多くのバリの風景を描いています。
( 上の絵はシュピースの作品 「バリの伝説」 )
彼の 「バリ アート」 における功績は、絵画に限らず大きく、
これについては後日紹介します。
ヴァルター・シュピースは、自ら絵筆を取り、
バリ島の画家たちに西洋の遠近法や光と影の強調 ・・
多彩な色使いなどを示しました。
モチーフに対しても、
宗教的な枠にとらわれない自由な発想を啓示しました。
1930年代に確立した 「ウブド スタイル」 ・・
この後、バリ絵画は広く世界に知られることになります。
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