JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

過渡期

2010年02月25日 | アジア

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、
バリ絵画は、
古典からの脱却を図り新しいスタイルを模索しはじめます。

ネカ美術館では、
「過渡期」 としてこの時期の作品を展示しています。



色使いや遠近法などに、西洋絵画の影響が見られます。



また、画面を埋め尽くすように、
隙間なく描かれた絵柄もこの時期の特徴のひとつです。



19世紀末、オランダがバリ島の植民地化を進めます。
1908年には、
最後の王国が滅び、バリ島全土がオランダの植民地となります。
( 2月15日、18日のブログ参照 )

この時、王族は Puputan ププタン を選択します。
「ププタン」 とは、バリ島に古くから残る風習で、
敗北に際し、王は自決し、王族をはじめ家臣が殉死することです。



バリ島にとっても 「過渡期」 であったこの時期 ・・
絵画には、
どこか呪術的な思念が込められているような気がしました。

jfk-world
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バリ絵画の歴史 | トップ | ウブド スタイル »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アジア」カテゴリの最新記事