高層ビルの間に建つ香港最古の道教寺院 ・・・
「文武廟 ぶんぶびょう 」
建立は1847年 ・・・
香港がイギリス領になって間もない頃 ・・・
イギリスの統治下に置かれても、
香港の人々の暮らしは何も変わらなかったことを
伝えるエピソードだと思います。
クイーンメリー 2 のゲストが、
ガイドの説明に熱心に耳を傾けていました。
ここには、学びの象徴として筆と、
学問の神様 文昌帝 (ぶんしょうてい ) ・・・
そして、武道の象徴として剣と、
三国志の英雄 関羽 (かんう ) が祀られています。
文武廟は、文字通り文武両道を願う寺です。
廟内には、線香の煙が絶えることがありません。
渦巻き状の大きな線香 ・・・
これが燃え尽きると願いが叶うと信じられています。
線香には、願い事を書いたお札が添えられています。
かつては科挙合格を祈願した寺 ・・・
いまも志望校合格などを願い、
参詣に訪れる人は後を絶ちません。
かつては、中国全土に文武廟が存在しましたが、
文化大革命によりそのほとんどが破壊されました。
注: 科挙 = 隋の時代から (598年 ) から
清の時代 (1905年 ) まで続いた官僚登用試験。
jfk-world