チャオプラヤー川の西に位置するワット アルン。
(一枚目と最後の写真は夕景です)
力強く大きな尖塔を持つ寺院は、
バンコクのシンボルともいわれています。
セラミックで飾られた中央の尖塔は、高さ66メートルにも及びます。
18世紀後半、
西で勢力を伸ばすビルマ軍の脅威を受けて
王朝が川の東側に移るまでは、
ここにエメラルドブッダが置かれていたという王家の寺院です。
またの名を 「暁 (あかつき) の寺」 というワットアルン。
三島由紀夫の小説・豊饒の海第3巻 「暁の寺」 の
モチーフにもなりました。
「アルン」 とは、
ヒンズー教の暁の神 = アルーナにちなんでいます。
暁とともに、美しい装飾が目に飛び込んできます。
セラミックでつくられた装飾には、
「ラーマキエン物語」 の登場人物が数多く見受けられます。
王朝が川の対岸に移り、孤高の存在となった「ワット アルン」 は、
永遠のシンボルとして、
タイの通貨 = 10バーツ硬貨に描かれています。
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