極楽門 より北にある
四天王寺の 『中之門』 は、
元和年間 (1615年ー1624年)
に建てられた歴史的建造物です。
ここはクルマが通れる門 ・・・
入ってすぐ左には、
石仏や縁の絶えた墓石が積まれています。
そして、右には 『地蔵山』 があります。
(背後の建物は四天王寺学園)
四天王寺の周辺や境内の各所に
祀られていた地蔵尊を、
明治の終わり頃
ここに集めて合祀しました。
その数は150体以上 ・・・
こちらは、天王寺七名水のひとつ
逢坂清水 (おおさかしみず) ・・・
(その中のひとつ 安居神社 はすでに紹介)
そして、どんな願いも聞いてくださる
融通地蔵尊 (ゆうづうじぞうそん)
注: どちらも元は
一心寺 の近くにあった。
明治末、
路面電車 の開通に伴い
ここに移された。
融通の利くお地蔵さん ・・・
おもしろい!
一説では、平安時代の貴族
小野篁 (おののたかむら)
が広めたといわれる地蔵信仰 ・・・
それは、日本人の信仰の原点
といえるのではないでしょうか。
偶像に神性を見るのではなく、
むしろそこに人間性を感じ取る ・・・
時にはそれを慈しみ、
時には心から愛でる ・・・
万物に命を思う日本人の感性ですね。
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