中大江公園から
熊野街道 を1kmほど南に進むと、
右手に再びオアシスが現れます。
南大江公園
マンションに囲まれた公園内には、
祠 （ほこら） ・・・
ここが
古の聖地であったことが窺えます。
こちらは、
狸坂大明神 （たぬきざかだいみょうじん）
名前の由来は、
公園南側の狸坂 ・・・
このあたりには、
狸が人をたぶらかした話が
多数残っています。
火事封じの御利益があると信じられ、
地域の人々によって
美しく守られています。
さらに、公園内には重要な石碑 ・・・
10世紀に創建された
朝日神明社 （あさひしんめいしゃ）
の跡地 であることを示すものです。
朝日神明社は、
平安時代に坂口王子と呼ばれた
熊野九十九王子 の二番目であると
いわれています。
また、すぐ近くには、
榎木大明神 （えのきだいみょうじん）
があります。
楠木正成 （1331年ー1333年）
が植えたとされる御神木は
樹齢およそ670年 ・・・
祠の名前は榎木ですが、
実は 槐 （えんじゅ） の木です。
大阪大空襲の際
戦火をここで食い止めるなど、
数々の奇跡を起こした大木です。
一説では、この榎木大明神が
坂口王子であるともいわれています。
ちなみに、大木の下には、
直木賞の由来となった
直木三十五の文学碑があります。
直木三十五はこの街の生まれです。
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