
今年も終戦の日を前に、

襟を正して、

2000年に放送されたNHKスペシャル
「雨の神宮外苑 」 を観ました。

昭和18年10月21日に行われた
『出陣学徒壮行会 』 のドキュメンタリーです。

この番組で紹介している
ひとりの学徒の家族に宛てた手紙 ・・・

兄上様、姉上様、
おかげ様にて、寒風にもめげず、
猛然と作業に精進しておりますからご安心ください。

少尉に任官し、
士官としての毎日の生活に励んでいます。

我々はあまりに弱いし、不完全であるので、
止むを得ず、戦争という
最も醜い営みにも没頭せねばならぬのだと思います。

ともかく、日本の国は私たちがきっと守り抜きます。

ただ、何よりも案ずるのは、
私たちが守ったこの国が、
次の時代にいかなる生成をし、
発展をするかということです。

私の成し得なかった生活と理想を完成させてください。
その頃には、すでに戦争も終わって、
日本の国は
文化の上で苦しまねばならぬ時代だと思いますから。

東京帝国大学文学部2年生だったこの男性は、

手紙をしたためた5ヵ月後、22年の命を散らせました。

『生等もとより生還を期せず 』
なんと切ない言葉でしょう ・・・

戦争を知らない私たちですが、
戦争という事実を記憶に留めておくことは
誰にでもできることです。
そして、時おりそれをたどることも ・・・

あまりにも悲惨だった先の戦争 ・・・
忘れないことこそが、
そんな時代を懸命に生きた先人たちへの
敬意だと思います。
JFK-World
先日NHKが放送した731部隊のことが頭を離れないでいます。
戦争はしてはいけないことですね。どうしたら防ぐことができるでしょうか。
ミサイルを発射させない。発射されても戦争にはしない。どうしたらそうできるか。一人一人が考えないといけませんね。
私の成し得なかった生活と理想を完成させてください。
その頃には、すでに戦争も終わって、
日本の国は
文化の上で苦しまねばならぬ時代だと思いますから。
なんて重いのでしょう。
文化の上で苦しみながら、理想の生活を実現できているのでしょうか。
逆戻りする国を感じつつ、考えさせられてしまいます。
実家に達筆で遺書があり表装して客間にかけてありました
内容をしっかり覚えています
大きな犠牲の上の平和な72年
今戦争の危機の中にあるように感じています
戦後生まれの私たちも考えていかないといけないですね
涙が出ます。
なんとりりしいお姿でしょうか。
一人ひとりの尊い命がなくなったことに、言葉がありません。多くの方の犠牲の上にいる私たち・・・。
忘れないこと、肝に銘じます。