Suomen kansallismuseo 国立博物館
ここには、先史時代から現代に至るまでの
フィンランドの貴重な史料が所蔵されています。
設立は、帝政ロシア支配時代の1893年です。
その後、1902年に設計コンペティションが行われ
有名なサーリネンなど3人の建築家によって設計し直され
1910年に現在の姿が完成します。
公開は、フィンランド独立の前年 = 1916年 ・・
まさに、民族の自立を促すかのような建物です。
外観は、「フィンランド ロマン主義 」 といわれる建築で、
中世の城や教会を意識しています。
北欧 4カ国 (デンマーク、スエーデン、ノルウェー、フィンランド)
の中で唯一王室を持たないフィンランドでは、
紋章の代わりに動物のモチーフがよく使われます。
中でも熊は、フィンランドの象徴です。
博物館の中はアール ヌーボー様式です。
民族の自立 ・・
その象徴的なものが、エントランスホール天井に描かれています。
フィンランドで最も有名な画家のひとり
Akseli Gallen-Kallela
アクセリ・ガッレン=カッレラ (1865年ー1931年)
の手になるフレスコ画 = 「カレワラ」 です。
「カレワラ」 = Kalevala はフィンランドの民族叙事詩です。
民族のアイデンティティを謳いあげたその物語は、
帝政ロシアからの独立に向けて、
多くの国民に勇気を与えたといわれています。
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