
シンガトカ大砂丘は、
南太平洋の島々で最大の川 = シンガトカ川の河口に広がります。
(8月 30日のブログ参照 )

人類史上初めて 『航海 』 を行ったといわれる 『ラピタ人 』 は、
同時に優れた漁法や農耕の生活技術を持ち合わせていました。

この地に上陸したラピタ人は、漁業を行う人々と、
農耕を行う人々とに分かれました。

農耕を行う人々は、シンガトカ川を上流に向かいました。

彼らは、
深く生い茂る森を開拓し、そこに農耕地をつくりだしました。
つまり、森は伐採されました。

その結果、むき出しになった土は流れ出し、
シンガトカ川の河口に堆積しました。

堆積した土砂は、強い陽射しによって乾燥し、
強い風 (貿易風 ) によって砂丘が形成されていきました。

やがて、砂丘は、海岸沿いの村を埋め尽くしてしまいました。

古代の人々には、
森と砂丘の因果関係を知る由もなかったでしょう。

シンガトカ大砂丘からは、壮大な夕景が望めます。

遥か昔、ラピタ人がやってきた方向に夕陽が沈みます。
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